2007年06月28日
Nokia 8800 Sirocco Gold

すべての携帯電話のデザイナーの人たち(除:Apple iPhone のデザイナー(^^ゞ)は、この機種のデザイナーの爪の垢を煎じて飲んでください(笑)。
金色だから言うわけではないのですが、神々しいまでにカッコいいと思います。
Nokiaは4月16日、18金のメッキで仕上げた携帯電話「Nokia 8800 Sirocco Gold」を発表した。
同モデルは、Nokiaが昨年発表した「Nokia 8800 Sirocco Edition」のゴールドバージョン。Sirocco Editionは自然の力や人体の美しさにインスパイアされたというモデルで、サハラ砂漠に吹く風「シロッコ」から命名された。
ゴールドモデルはSirocco Edition同様、スライド式の本体に腕時計の製法を使い、ディスプレイも腕時計のようにサファイアコーティングされている。本体上部をスライドさせると2メガピクセルのカメラとキーパッドが現れる。
Nokia 8800 Sirocco Goldは一部市場で販売開始されている。推定小売価格は1000ユーロ。
とっくに発表されていたものですが、iPhone の発売をあしたに控えているきょう、あえて書いてみたいと思いました。
っていうか、ブログに書くのがなんと2ヶ月半ぶりという・・・(汗
しかし、前から思っていることですけど、すべてがすべてとは言いませんが、日本のケータイのカッコ悪さ。
あまり時間がないので詳しくは書けませんが、どうしてあぁなっちゃのかなって。
外観もそうですけど、インターフェースはひどすぎ。
いつも思うんですけど、アイコン(ボタンなんかについている絵)って“パッと一目見て”なにかわかるようなデザインであるべきでしょ。
ところが日本のって、写実的すぎるというかゴテゴテしすぎるというか、一見してなんだかわからない。結果、結局、アイコンの下にある文字を読まないとそのボタンが何を意味しているかわからないわけです。まさに、本末転倒。
Nokia の携帯って、これ以外にも素晴らしいデザインのが多く、ぜひ次は Nokia にしたいなぁ、って思ってるんですけどね。まあ、その場合は(たぶん)SoftBank に鞍替えしないといけないわけですけど(ほかにも理由はあったり(^^;;)。
Nokia といえばフィンランドの会社なわけですが、同じ北欧・スウェーデンに本拠のある Ericsson とソニーの合弁会社 Sony Ericsson も日本で携帯電話を発売しています。
Nokia のものは基本的に全世界で全部一緒で、世界中で売られているのと同じモデルのいくつかを日本に導入していますが、Sony Ericsson は違います。日本では独自の機種を開発・販売しているようです。どういうわけか、これがまたヒドイ(^^;; どうしてこう、装飾過多の、やたら曲線が多いふにゃふにゃしたデザインになるのだろう、と。デザインに定評ある北欧の会社だからいい、みたいに乱暴な論を張るつもりはありませんが、海外モデルはこれまた Nokia に負けず劣らず、素晴らしいデザインの機種が目白押しなのに。
時間がないと言いつつ、結構書いてきましたが、まだまだ書き足りないのですがこのへんで。
こう書きつつ、デザインってね、人の好みだからね、って言ってしまえばそれまでで、この機種を「なんでこんなのがいいの?」って思う人がいてもおかしくないんですけどね。
とにかく、僕はこの機種にすごくインパクトを受けたわけです。
あぁ、iPhoneのことも書きたくなってきましたが、とりいそぎ。
そうそう、ひとつだけ。
『Apple - iPhone - A Guided Tour』にある20分にわたる iPhone の操作・動作ガイドのビデオ、ぜひぜひぜひ、見てください。
賛否両論、いろいろ言われている iPhone ですけど、これを見ると、そのあまりに“エレガントな”動き、あまりの凄さに卒倒しそうになりますよ(^_^)v
投稿者 Shin : 00:26 | コメント (0) | トラックバック
2006年04月10日
“CNET Japan 読者ブログ”始めました。

さて。先月末(3/28)に、
わ〜い、“受注”させていただきました! うれしいなっ、と(^^)。
“仕事”っていうと語弊があるかな。金銭の授受はまったくないので(<なんだ、仕事じゃないじゃん(^^;;)。
まあ、“趣味と実益を兼ねて”ということになればいいなぁ、と思って、ひとつあることをネット上で始めます。
って、なにやら秘密めいたことを書いたんですが、実は CNET Japan というサイトにスペースをいただき、おもに“パーソナル・テクノロジー”というカテゴリーでブログを始めさせていただくことになりました。
題して、
【Sky's The Limit "CNET Japan EXTRA"】
です。
CNET Japan というのは、
CNET Japan は、単なるIT情報サイトではありません。読めばITやビジネスがおもしろくなる・そんな情報を、日々のITに関するニュースやビジネスリーダーのコラム、インタビュー、ブログなどを通じて提供しています。
というのが“売り”のIT・技術系のサイトです。
他のさまざまな同種のニュースサイトにない(もしくは先んじていた)特長として、
オンラインメディアとしての強みを最大限に生かすべく、新しい技術を取り入れたサービスも積極的に展開しています。2003年2月には他社に先駆けてRSSに対応した記事のヘッドラインを配信開始。また、2003年3月にはブログを使った記事の提供を開始して、現在のブログブームの先駆けとなりました。さらに2004年1月にはブログだけでなくすべての記事にTrackbackを実装し、ブロガーの皆様にご好評をいただいております。
というのがあり、僕も関連するエントリを書いた際には、よくトラックバックさせていただいていました。
“読者ブログ”という新たな試み
ここで、新たな試みとして、
CNET Japanがブログサービスの提供者となることで、読者の皆様は無料でブログをCNET Japan上に開設できます。これにより、これまで主に記事の「読み手」であった人が、CNET Japan読者ブログを通じて「書き手」になることができます。CNET Japanは記者や編集者が情報を発信するだけではなく、読者の皆様も意見や考えを表明できる、まったく新しいメディアになりたいと考えています。
ということを開始するという話を読みました。
このブログでも、もともととても興味のあったオーディオ・ビジュアルを主体に、次世代DVD、ホームシアター、大画面テレビ等などの新しい技術のことを結構頻繁に書いていましたので、それを生かせないか、と考えて応募したのでした。
で、採用の連絡を受けたのが3月28日だったわけです。
実は、
言っちゃってもいいんですが、自分自身でもまだハッキリとどういうふうに始まるのかを理解していないので。
“受注先”からは「発注します」という連絡しか受けていないので、どういう形になるのかよくわかっていません。まあ、4月6日(木)までにはわかるでしょう(爆)。
と書いたように、その時点では具体的な公開方法や投稿の仕方などが全然わかっておらず、一般公開日が4月6日の午後3時、ということだけはっきりしていたのです。
システム障害発生で延期⋯
でも、あそこにその時期に行かれた方がいらっしゃったらご存じかと思いますが、同時に行っていた大規模リニューアルの際にシステム障害が発生してしまい、日曜日あたりまでうまく稼働しない状態になっていました。
これにより、読者ブログの公開も延期になってしまい、正式には10日(月)の正午にオープンする予定になっています。
いまさっき見に行ったら(実は9日23時過ぎ。たびたび気にして見に行っているのですが(^^;;)、やっとリニューアルした本サイトに収まる形で、“一応”公開されていたので、このエントリを書き始めたわけです。
でも、まだ“追記部分”がまったく表示されていなかったりして、完全とは言えないみたいですが、あそこまで行けば正午までにはなんとかなるでしょう(^^)
オープンに当たって思うこと
というわけで、今後、上記のカテゴリーの記事は、あちらに優先的に書くことになると思いますので、こちらの“本家”同様、ご愛顧いただければありがたく思います。
まあ、ちょっとカシコマッテ書いちゃうところもあるかもしれないので、転載しても構わないということなので、向こうで公開後ある程度(一週間?)したらこちらにも同じものを載せようかなと思っています。
そのとき、あるいは“後日談”とかより過激な“本音”を書かせたもらっちゃうかもしれません。もちろん明らかな間違いなんかはあっちでちゃんと訂正するつもりですが。
あと、もちろん言うまでもないことですが、人の目を気にして思ってもいないことを書く気は、まったくありませんけどね(^^)
っていうか、あれだけデカイ規模のサイトのごく一部にすぎないので、心配するほどアクセスがあったりするのかなー?、というのが逆に心配だったりしますが(^^;;
あと、もうひとつ心配といえば、自分のこんなパーソナルなブログで書いている分にはどんな間違いや恥ずかしいエントリを書いてもとりあえずはいいんだけど、あんな“公の場”だととんだ“大恥”をかく(書く)ことにならないかなぁ、とかね。そんなこと考えるとちょっと萎縮してしまうかも(^^;;
でもまあ、最初の『プロフィール』というエントリでも書いたんですが、それもこれも引っくるめて、専門家の方々のご意見やご指導を賜ることができれば、恥をかく分自分も成長できるだろう、と。そんなことを思いつつ、最初のいくつかのエントリを書いてみたりしました。
あちらからいらっしゃった方、あらためてどうぞよろしくお願いいたします。
できましたら、なにか励ましのコメントをいただければうれしいです。
ということで。
実は月・火とちょっとネットにつなげないので、どんな反響がある(のかない)のかは、火曜の夜にならないとわからなかったり。ドキドキ。
投稿者 Shin : 09:00 | コメント (4) | トラックバック
2006年03月14日
東芝とキヤノン、SED方式大画面平面テレビの発売を大幅延期
僕にとってはこの話題の方がずっと重要だったのですが、いろいろあって(ケガもしたし)こんなに遅くなってしまいました。
3月8日発表ということで一週間近く経ってしまいましたが、非常に残念で腹も立つニュースです。
株式会社東芝とキヤノン株式会社は8日、次世代薄型ディスプレイ「SED」の量産第一段階としての生産開始を2007年7月とし、SED搭載テレビの発売を2007年第4四半期に延期すると発表した。
2007年第4四半期! 早くても2007年10月、ってことですよね。あと1年半以上先です。遅すぎます。
市場は、いまの液晶やプラズマに完全に席巻されるのではないでしょうか。
SED(Surface-conduction Electron-emitter Display:表面伝導型電子放出素子ディスプレイ)というのは、このブログでも何度か期待を持って取り上げたものですが、かいつまんで説明すると
SEDは、次世代ディスプレイとして注目されているFED(Field Emission Display:電界放出素子ディスプレイ)の一種。ブラウン管並みの応答性、色再現性を厚さ10ミリ程度の薄型テレビで可能にするなど、ブラウン管とフラットパネルディスプレイの長所をあわせ持つのが特徴だ。
というもので、すごく大ざっぱに言うと、液晶の単位画素のような超小型サイズのブラウン管(CRT)がビッシリ平面に並んでいるという構造です。
もう少し詳しく説明し、なぜ期待でき、なぜ残念なのか書いてみましょう。
そもそもSED方式はなぜ画質がいい(と言われる)のか
ブラウン管方式テレビの最大の長所は色再現性やコントラスト、あるいは応答速度という見地から見た画質ですが、一方最大の欠点は、“画素型”と呼ばれる、液晶やプラズマ方式の大画面テレビに比較すると、画面の隅に行くほどどうしてもフォーカスが合いづらくボケた感じになりやすいということです。
液晶やプラズマは真ん中も隅っこもまったく同じ方法(の画素)で映像を映し出すので、画面全体の画質が均一になるわけです。
これに対してブラウン管方式は、ブラウン管という真空管の奥に位置する一本ないしは三本の電子銃から打ち出す電子によって、遠く離れた(と言うと言いすぎですが)画面の蛍光体を発光させることで描画するので、四隅になるほど電子の制御が難しくどうしても画面全体にはピントが合いづらくなるのです。
画素に当たるものがブラウン管でできていることで(<語弊のある言い方ですが)、ブラウン管画質の映像が画面全体で均一にクッキリ表示される、というのが SED の大きな特色です。画素型ブラウン管方式とでも言えるかもしれません。
僕はいまの液晶やプラズマの大画面テレビが、曲がりなりにも画質にこだわってきた人間が飛びつくようないい画質だとは全然思えないので、上に書いたような技術的見地から本質的・原理的に優れていると考えているこの SED 方式に当初から多いに期待していたのです。
別の意味で画質がいいと考える、リアプロジェクションやフロントプロジェクションのものはまた話が別ですが。
◆参考
SED 方式の基本的な動作原理等に関しては下記にありますので、ご興味ある方はぜひご覧ください。
●Canon Technology ー次世代薄型ディスプレイSEDー
また、技術者向けのかなり詳しい動作原理等に関しては下記をご覧ください。ちょっと図が見にくいですが。
●【Display 2005レポート Vol.2】SEDの動作原理や量産までのロードマップを紹介——基調講演より
製造が原理的に難しいFED方式
実は SED を含めて総括して FED(Field Emission Display)と呼ばれるこの方式は、きわめて狭いギャップに高圧ガスを封入し超高電圧をかけるという構造などから、原理は優れているものの、しかしその原理ゆえに現実的に製造がきわめて困難、とも評されていました。
事実、ソニーを始め各社もずっと研究してきていたにも関わらず、キヤノン以外はほぼ全社断念してしまっているというものでもあります。
#ソニーなんかは水面下でやってる?
ただ一社、キヤノンのみが不屈の根性で(笑)実用化にこぎつけ、実際のテレビ作りのノウハウの豊富な東芝と組んで、今春の製品化・市場投入間近・・・だったのでした。
余談と言うべき話ですが、キヤノンというのはスチルカメラのみならず業務用テレビカメラのトップ(を争う)メーカーでもあります。ですから、テレビ番組もキヤノンのカメラで撮影されたものを我々が見ている可能性が少なくないのですね。
スチルカメラもデジタル化が急速に進行し、コンピュータやテレビの画面上で写真(静止画)を見ることも多くなりました。
この会社は、撮る方は“ウチ”の製品であることが少なくないのに、最終的に映し出された画像をユーザーが鑑賞するのが他社製品であることが非常に悔しい、と考えていた会社で(社長が力説してましたっけ)、一般消費者が使うディスプレイやテレビを自社で作ることが悲願だったのです。
しかし、上のような実情から詳細を知る人ほど「本当に製品化できるの?」と言っていたのもまた事実です。
今回の発表ではそういうわけである意味、“危惧されていたことが現実になった発表”でもあり、実際に、
発売時期を当初予定の今春から07年末に延期したため、市場では「撤退観測」が浮上している。これに対し、御手洗社長は、後発組ながら世界シェアを獲得したデジタルカメラを引き合いに出し「やめない」と3回繰り返した。
といった少し悲観的とも言える報道も出てしまいました。悲壮感すら伺える会見ですね。
今回の延期の理由とその背景
今回こうした発表に至った最大の理由が、
今春に発売する計画を明らかにしていたが、量産化に手間取り十分な数量の確保が難しく、急速に価格下落が進んでいるPDPや液晶に現状で対抗することは難しいと判断したもようだ。
ということで、やはり製造工程で予想以上に手間取っている様子であることと、市場で、松下電器やパイオニアなどのプラズマ方式と、シャープやソニーの液晶方式が激戦を繰り広げているため、それらのメーカーですら予想できなかったほどの激しいコスト競争が起きてしまっていること、という二つのことが原因です。
この延期について両社は
「薄型テレビの市場は特に2008年以降、北京オリンピックの開催や、世界的にデジタル放送への完全移行が進むことにより、本格的な需要の拡大が見込まれる。こうしたことから、SED搭載テレビの販売ターゲットを2008年の北京オリンピック商戦と定め、商品投入を進めていく」
としているのですが、僕はそれでは遅いと思うんですよ。
今年はサッカーの世界選手権も行われるわけで、その前にまた商戦の盛り上がりがあるのは確実ですしね。
たしかに、昨年初めて出荷額で平面ディスプレイ(薄型テレビ)がブラウン管方式(CRTテレビ)を上回ったばかりで、一般家庭にはまだまだブラウン管方式のテレビが多数使われているわけです。
つまり、それを平面テレビに置き換える潜在需要が非常に大きい状態であるのは間違いないわけですから、ここで1年半程度の遅れは大したことはないともたしかに言えるかもしれません。
前述のように、キヤノンの御手洗冨士夫社長は
「良いものを出せば一瞬に世界に出回る。出遅れは問題ではない。今、無理やり出すより、生産方式から見直して一気呵成(いっきかせい)にやった方がいい」
という考えで、たしかに一理あるとは思います。
ますます先行する液晶とプラズマ
しかし、こと日本ではすでに液晶とプラズマのテレビの売れ行きは好調なわけで、一般消費者の大画面テレビの認知はこの二方式で固まりつつあるとも言えます。
一番の問題は、前述したような画質の良さを一般の消費者が理解し、受け入れてくれるか、ということにあります。
前言を撤回するようですが、普通の人はそこまでの画質を追求するでしょうか? ぶっちゃけ、今のでも十分に画質がいいと満足している大多数の人たちが、画質を第一義に評価し、その差を認めてくれるかということにはかなり疑問を感じます。
それよりも少なくともいまは大画面でハイビジョンが見られることこそが重要で、さらにいえばそれがより低価格であることにあります。
SED が量産にすら苦慮して足踏みしているこれから一年半の間にも、液晶とプラズマ方式は市場原理に揉まれながらお互いに切磋琢磨し、間違いなくより画質が上がり、より低価格になって行くわけです。
折しも松下電器産業は本日(14日)、
プラズマパネルの主力拠点である尼崎工場(兵庫県尼崎市)の第2ライン生産能力を計画より3割引き上げると発表した。今年7月に稼働させ、月産12万5000枚(42型換算)の能力を持つ予定だったが、100億円を追加投資して同16万枚にする。年末商戦などをにらみ、供給力を拡大する。
なんていうニュースもありましたし、この松下電器だけでなく、液晶陣営の雄・シャープも先日、品質(画質)の代名詞にすらなっている亀山工場への150億円追加投資・増強を発表するなど、この手のニュースは連日枚挙にいとまがありません。
すでに開発うんぬんが喧伝される段階はとっくに終わり、いかにたくさんのパネルを生産し、どれだけ多く消費者に最終製品であるテレビとして届けるか、ということにしのぎを削っているわけです。
そんな流れの中で、一年半後という“遠い将来”に SED 方式が登場しても、時すでに遅し、ということにもなりかねません。というかその可能性が大だと、僕は少々悲観的になっています。
実は SED は大画面がより低コストで作れるとも言われていたようなのですが、今回こうした延期の発表があると、たとえ次に“最初の量産ライン”が動いても、それほど低価格では作れないのではないか、と危惧されます。
だからこそ、いま出すべきだった
だとすれば、どうせ安く作れないのであれば、の少々乱暴な話です(笑)。
いま、なにがなんでも出そうと思えば出せる、というキヤノンの社長の言葉を信ずるならば、まだ---いまはまだ---大画面テレビが決して普及しているとは言えないこの段階で、試作品の選別品のようなものしか用意できずどんな高価格になろうとも、あるいは儲けを度外視しても、当初のスケジュールを守ってこの方式のテレビを世に出すことには多いに意義があると考えます。
つまり、「ちょいと待て! 液晶、プラズマだけが大画面テレビじゃないぞ。SED というのもあるんだぞ!」と“認知・啓蒙活動”をすべきだったのではないでしょうか。
両社はまた、
「SED搭載テレビの市場投入を、ブラウン管テレビの誕生に次ぐ50年に一度のテレビ市場の転機ととらえ、コモディティ化しない商品を作り上げることに最も注力している」とし、「新ジャンルの高画質テレビ」として市場での地位確立を目指す、としている。
と“崇高な理想論”をぶち上げていますが、ハッキリ言えば、大画面で高画質だとは言え、テレビは“コモディティ=日用品”です。趣味的にこうした商品を選ぶ人間はごくわずかだし、そういう人向けの商品としては、フロントプロジェクターのようなまた別のジャンルの商品と競わなければなりません。
ブラウン管方式テレビしか世にない時代に、いきなり“初めての大画面平面テレビ”としてこの SED 方式が液晶やプラズマに先駆けて出てくるならいざ知らず、一般的に見れば“同じ平面のテレビがまた”出てくるだけに見えるわけです。
それを、ブラウン管方式に次ぐ革命、みたいに消費者が捉えてくれると本気でお思いですか?
非常に甘すぎます。
皮肉たっぷりに言わせていただけば、Blu-ray Disc を敵に回して本気で勝てると思っている東芝らしい、と言うしかありません。
そんな東芝と組んだキヤノンはご愁傷様、というしかありません。本当はソニーこそ、ふさわしい相手だったように思うのですが。
細かいスケジュールほか
最後に、それでも僕は一年半後を期待して待っている、と書き残し、それまでの詳細スケジュールを書き留めておくことにしましょう。
あとは、一般消費者も来場するいろいろな展示会でできるだけ試作機のデモンストレーションをする、といったプロモーション活動を期待するしかありません。
両社にはぜひ精力的にそうした活動をしていただくよう、心から希望したいと思います。
当初の計画では、2006年中に研究/開発拠点の平塚事業所でパイロットラインを稼動し、2007年1月から東芝の姫路工場で本格量産開始が行なわれる予定だった。しかし、今回発表された2007年7月の量産第一段階は、平塚事業所で行なう計画に変更された。姫路工場での量産開始時期については「再検討している」(東芝 広報室)という。
このため両社が計画していた、量産ラインが立ち上がる前に、2006年内に平塚事業所でSEDを少量生産して、SED搭載テレビを限定出荷するという予定はなくなった。SED搭載テレビが市場に登場するのは、最短で2007年第4四半期ということになる。
- 東芝:プレスリリース (2006.3.8)「SEDの発売時期等について」
- キヤノン株式会社・プレスリリース「SEDの発売時期等について」
- 東芝とキヤノン、次世代薄型ディスプレー“SED”の発売を2007年第4四半期に延期
- ロイター「キヤノン、薄型テレビSED事業を継続する方針を改めて表明」
- NIKKEI NET:主要ニュース『キヤノン社長、SED搭載テレビ「絶対あきらめない」』
- ITmediaニュース:東芝、SED量産拠点は姫路に
- ITmedia ライフスタイル:キヤノンと東芝、次世代ディスプレイ「SED」合弁会社設立 (1/2)
- SEDテレビが買えない - 日経エレクトロニクス - Tech-On!(この記者の方もさぞ落胆されていることでしょう(^^;;)
- SEDとは 【表面電界ディスプレイ】 (Surface-conduction Electron-emitter Display) ─ 意味・解説 : IT用語辞典 e-Words
- FEDとは 【電界放出ディスプレイ】 (Field Emission Display) ─ 意味・解説 : IT用語辞典 e-Words
- 2005年のテレビ出荷額、世界一はソニー--液晶、リアプロともに好調 - CNET Japan
- シャープ社長、液晶パネル工場に150億円追加投資を表明 ビジネス-業界動向:IT-PLUS
投稿者 Shin : 18:36 | コメント (0) | トラックバック
2006年02月16日
ソニー、“640万画素×60コマ/秒”撮影可能な超絶のCMOSセンサー発表。
ソニーのすごさと同時に弱点が、まさにこうしたデバイス開発力なんですね。
ソニーがISSCC 2006で発表したCMOSセンサは,ものすごい撮像素子である。640万画素の画像を,毎秒60枚撮影できる。HDTVのいわゆる1080pの4倍弱に匹敵する情報量の動画を撮れるばかりか,撮影した一コマ一コマを写真として切り出せる。同じ撮像素子で5行に1行の画素だけ読み出すようにすれば,毎秒300回の撮影が可能だ。
その気になれば、なんでも作れてしまう。なんでも、というのはちょっと言葉が過ぎますが、少なくとも現時点で同業他社を一歩か二歩しのぐものができてしまうんですね。
ところが、作ってしまえばソニー社内でも“使わないといけない”。そうすると今度は逆に、その開発投資を回収する、という命題に縛られ、足かせにすらなるわけです。
その最悪の例が、MD(Mini Disc)ですね。
この記事中にも、
筆者は,既存事業に捕らわれすぎたことが,携帯型音楽プレーヤでソニーがいまだに米Apple Computer, Inc.の後塵を拝する理由の1つと信じている。MDでの成功にこだわり過ぎた結果,新たな市場で出遅れたという見方だ。今でも思い出すのは,Apple社が「iPod mini」を発売して間もない2004年3月に,展示会「CeBIT 2004」でソニーが開いた発表会である。iPodに対抗する製品として同社が披露したのは,容量1Gバイトの「Hi-MD」規格を採用したMDプレーヤだった(Tech-On!関連記事)。あのときの失望感は今も心に残っている。ソニーがその気になっていれば,iPodと同様な製品をずっと早く投入することができたはずである。
と書かれているとおりです。
また2001年2月、当時の会長兼CEOだった出井伸之氏が次のように語ったといいます。
「ソニーは半導体や部品も手掛けるが,基本的にはアプリケーション・レイヤの会社である。要するに一般ユーザーが使うものを作っていく。ソニーの半導体事業は,アプリケーションを差異化するためにコアになるキーデバイスを作るために存在する。−−中略−−半導体は,汎用品ではなくて,最終製品の性能を決めるインテリジェンスそのものになる。この最終製品(セット)と半導体の組み合わせをいかに組織的に手掛けるかがエレクトロニクス・メーカー成功のカギになる」(「(ソニー出井氏が描く日本復活に向けたシナリオ)」,『日経エレクトロニクス』,2001年5月7日号,no.795,pp.145-154)。
Play Station なんかはまさにこれがうまく行った例でしょうね。ソニーはゲーム機器メーカーでもなんでもなかったわけですが、自分たちが理想とする仕様を決めて、それに必要なデバイスが世の中にないとあれば、それをすべて作ってしまった。
結果、いまのようなゲーム機市場における大成功をもたらせたわけです。
Play Station の次世代機に採用する Cell なんていうプロセッサもまさに“最終製品の性能を決めるインテリジェンス”ですね。
松下電器もかつてゲーム機に参入しましたが、こちらは他社が作った規格に乗っかっただけのはっきり言えば“うまい汁を吸おうとした”戦略だったわけで、見事に失敗して撤退を余儀なくされました。
これらのことも含めてこの記事に関してはおっしゃる通り一々ごもっともなのですが、それだと提灯記事ならぬ“提灯エントリ”になってしまうのでひとつ追加してソニーに苦言を呈しておきます。
一度どこかで書いたことあるんですけどね。
それは、他者(社)とやりとりするところ・モノに勝手に独自規格を立ち上げるな、っていう至極あたりまえのことです。
この元記事に取り上げられた撮像素子(CMOS、CCDセンサーとか)や映像を映し出す方のデバイス(液晶、SXRDとか)に関して、独自の先進的なデバイスを開発し、製品開発に活かすのは一向に構わないわけです。
というか、まさにそれが他社とはひと味違った製品づくりのキモになるわけで。
しかし、いまだにデジタルカメラをはじめとした機器の外部記憶装置として、Memory Stick なんていうほかの同種のもの(SD カードなど)とどういう差異、明らかなメリットがないモノを開発し、採用し続けています。
他社への働きかけもあったのかもしれませんが、結局一部のカーナビ用(パイオニア、アルパインなど)に使われている程度で、デジカメのメディアとしては完全にコンパクトフラッシュかSDカードが主流となってしまいました。
僕は同社の DSC-F828 というデジカメを愛用していて、その良さをこのブログでも何度か書いています。でも、このカメラに関しては、たとえそういう良さがあっても、外部記憶メディアとしてコンパクトフラッシュをサポートしていなければ、買うのをためらったでしょう。
そう、この機種は Memory Stick スロットもついていますが、僕の知る限り初めてコンパクトフラッシュも使えるソニーのデジカメなのです。
こういうユーザー間でやり取りをするものについて、ヘンに独自規格にこだわるのが一番困るわけです。
先に挙げた撮像素子や映像素子なんかは、製品から取り出してほかの機器に付け替えて使用する、なんてことがありえないわけで、そういうものはどんなにユニークなモノを作ろうと構わない。
でも、こうしたメディアのようなものは(かつてのビデオテープレコーダーにおけるベータ規格を挙げるまでもなく)独自規格が少数派になってしまったら、ユーザーはかなりの“悲哀”を感じることになるんですね(^_^;;
MDをやり玉に挙げましたが、あれは他社も製品展開をしていましたし、そこそこ利益に貢献したと言えるでしょう。上に挙げた失敗例はあくまでも“そこからの次への転換時期を見誤った”ということだと思います。
また、これから出る例の次世代DVD“Blu-ray Disc”も、松下電器をはじめほとんどの大手家電メーカーを仲間に引き入れ、ソニーも過去の轍を踏まなくなってきたかな、と思わせられますが。
#そういう意味では東芝がソニー化してると言えるんですけどね(^_^;;
ソニーはいま、さまざまな事業において、“聖域なき”事業の選択と集中を断行していると思いますが、こだわるべきところはできた製品がもたらす便利さ、快適さであるということを肝に銘じて、そのためにはどんな新規デバイスが必要なのか、また必要でないのか、ということを見極めていってほしいと思います。
1946年1月,ソニー創業者の井深大氏が記した「東京通信工業株式会社設立趣意書」にこうある。文中の「電気、機械等」を「カメラ」や「ビデオ」と読み替えずとも,その意は自ずと明らかだ。
「一、 極力製品ノ選択ニ努メ技術上ノ困難ハ寧ロ之ヲ歓迎、量ノ多少ニ関セズ最モ社会的ニ利用度ノ高イ高級技術製品ヲ対象トス、又単ニ電気、機械等ノ形式的分類ハサケ、其ノ両者ヲ統合セルガ如キ他社ノ追随ヲ絶対許サザル境地ニ独自ナル製品化ヲ行フ。」
まさに、その通りですね。
投稿者 Shin : 14:26 | コメント (1) | トラックバック
2006年02月02日
NTTはあらためて完全に解散・再編すべきだ
っていうのは僕の持論なんですが、これを裏打ちするような議論が総務省で行われたようです。
総務省は1日、「IP化の進展に対応した競争ルールの在り方に関する懇談会」の第3回を開催した。会にはNTTやKDDI、ソフトバンクやボーダフォンといった通信事業の代表者が出席、IP化に対応した競争ルールの観点から議論を行なった。
んー。言いたいことたくさんあるんですが、ちゃんと書く時間がないのでやめておきます。
とりあえず、これはと思った発言だけ抜き書き。
まず、NTTの和田紀夫代表取締役社長から。
FTTHにおけるNTTのシェアは全国平均で57%で、東京および関西では50%を下回る状況だと指摘。また、光ファイバや電柱の保有量は電力系事業者はNTT東西に匹敵または上回っており、光ファイバのコストに関しても予測したコストと実績コストに大幅な乖離が生じており、料金算定期間内の適正なコスト回収が困難な状況にあるという。
だから?
そうしたいろいろな不測の事態に遅滞なく対応するのが、優れた経営者でしょう。国に(=税金に)頼るな。
50%を下回るって言ったって、10%しかないわけじゃないでしょう。まだまだ独占的なわけです。
そうした観点から、KDDIの小野寺正代表取締役社長兼会長。
「営業収益で見れば、NTT東日本だけでKDDIやソフトバンク、日本テレコムといった他通信事業者の合計を上回るほど大きい」とNTTグループの独占力の大きさを指摘。NTT再編に関しても「グループ間での競争が機能していない」「再編後も統一ブランドを継続している」「グループ一体の共有人事」といった点に加え、中期経営戦略に関しても「各グループは独立した経営判断を行ない、持株会社は各社の独立性を最大限配慮するとしていたはずが、グループ全体の中期経営戦略を持株で策定していること自体が問題だ」と厳しく批判した。
こうした問題の解決案として小野寺氏が挙げたのが、持株会社体制の廃止やアクセス部門の分離といったNTTグループの完全資本分離。
おっしゃる通りです。
アメリカのAT&Tが分離されて、名称まで全部バラバラになったのと同様、まったく別々になるべきです。NTTなんとか、っていう名前の会社はこの際、すべて名称変更すべきです。
でも、僕はもっと過激な“バラし方”が持論なんですけどね(笑)。
さて、いろいろな意味で通信業界の“破壊者”、ソフトバンクの孫正義代表取締役社長。
「光ファイバが儲からないというのであれば我々やKDDIも参加して、民間の資本努力で進めていくべき」と述べた。また、「2010年までに3,000万ユーザーを次世代ネットワークへ」との目標を掲げたNTTの中期経営戦略についても問題視し、「3,000万回線はどの地域に敷設されるか、といえば東名阪などが中心となり、郊外や山間部などは後回しになるだろう。その結果として日本国内で更なるデジタルデバイドを生んでしまう」と指摘。「そうではなく、我々は全国6,000万のメタル回線をすべて光ファイバに置き換えるべきだと考えている」と発言した。
(中略)
「光が高いというのは幻想にすぎない。NTTができないというのなら民間でやってみせる」との意気込みを示した。
お〜、がんばってくれ。
これが本当に実現できるなら、もう一度 Yahoo! BB に戻ってもいいよ(^^)
イー・アクセスの千本倖生代表取締役会長兼CEOも、NTTの市場支配に触れています。
イー・アクセスの千本倖生代表取締役会長兼CEOも、NTTの市場支配力やグループ経営について意見を表明。グループ間での人事交流に加えて、NTT系のISP「ぷらら」「OCN」などがNTT系のサービスのみと取り引きし、イー・アクセスからの提案が一切受け付けられないという事例を挙げ、「圧倒的な市場支配力を持ちながら、極めて閉鎖的な排他的取引が行なわれている」と指摘した。
この人、光ファイバーについてはちょっと違う考えをもっているようですけどね(特に孫さんとは)。
「世界の動きを見ていると、光をやっているのは日本だけ。こんなに儲からない事業が国家的な戦略として正しいのか」とコメント。「最近は孫さんも光論者になっていて意見が変わっているようだ」としながらも、「アクセスで考えるなら光ファイバよりもWiMAXのようなモバイルを考えるべき」と主張した。
光が儲からないのかは置いておいて、WiMAX をはじめとする新しい“狭域無線通信インフラ”が整備されるべきというのには賛成ですね。それに、IP携帯電話をぜひ載せてほしいわけです。
ただそれは、光ファイバー網と補完すべき存在だと僕は思いますが。
先行技術開発はNTTがすべきなのか?
このことは以前ここでも書いたオーディオメーカー時の友人とも話したことがあって、興味のあるテーマです。
彼は、民間会社だけでやるとすぐには儲けが出ないが将来必要な技術が育たなくなる、という意見だったのですが、僕もそれには一理あるとは思いますが、ならそれはやはりいまや一民間会社にすぎないNTTの仕事ではない、と考えるわけです。
もし本当にそういう技術を日本として育てる必要があるのであれば、規制緩和、民から官へ、のご時世ではありますが、国が音頭を取ってやればいいわけです。
「どーしても必要なら」、ですけどね。
この点についてもこの公聴会で大きな論点になったそうで、
NTTの和田氏は「まっすぐにしか使えなかった光ファイバが曲げてもねじっても損失がなくなるなど、技術開発には情熱を注いできた」と発言すると、ソフトバンクの孫氏は「ファイバの材料を提供している会社はNTT以外にも多く存在しており、ファイバの開発はそこが担当すればいいこと。それをNTTが圧倒的な購買力でネットワークを構築されたのではかなわない」と反論。「NTTの情熱はわかるが、それはアクセス回線を分離した会社でも損なわれることなく実現できるのでは」との考えを示した。
っていうのがまさに正論で、また、
KDDIの小野寺氏は、「重要なのは技術開発の研究主体は誰なのか、を考えること」とコメント。「海外の事例では、ほとんどの場合メーカーが技術開発を担当しており、オペレーターが開発するのはサービスレイヤーの部分」と指摘し、「日本の技術力、メーカーの力をつけるためには、技術開発はオペレーターがすべきではない。技術開発の観点を考えるべきだ」とした。
というのが至言ですらあると考えます。
とりあえず、終わりっ!
投稿者 Shin : 22:47 | コメント (3) | トラックバック
2006年01月19日
au、“iTunes+iPod”に痛烈な一撃? AppleのiTunesケータイを日本でも!
前のエントリでも書いたように、好調の Apple の中でも絶好調といっていい iPod ですが、実は(皆さん言われてますので受け売りですが)、ここ日本での一番の強敵は、ソニーの Walkman でも、ほかの携帯音楽プレーヤーでもなんでもなく、“ケータイ”すなわち携帯電話なのかもしれないですね。
#ケータイ、というと携帯電話を意味するのが考えてみると不思議だったり(^^;;
僕は Apple ユーザーであるとともに(実はまだ iPod は持っていないのですが)、ここでも書いたように au ユーザーでもあるのですが、その au by KDDI から、ちょっと気になるサービスの開始のニュースがありました。
KDDIは、「着うた」などで培った音楽サービスでの強みを軸に、PCでも音楽配信事業に乗り出す。音楽ケータイを「iPod」のようなポータブルオーディオプレーヤーに見立て、「iTunes」に相当するPC用楽曲管理ソフト「au Music Port」を無償提供。さらに、au Music Portから楽曲をダウンロード購入できるサービス「DUOMUSIC STORE」も4月に開始する予定だ。
この総合音楽サービスは「au LISTEN MOBILE SERVICE」と名付けられ、略称でLISMO(リスモ)と呼ぶ。同時発表したWIN端末7機種で利用が可能だ(1月19日の記事参照)。
ケータイの台数も、“必ず持ち歩く”という特質からも、看過できないサービスになるかもしれません、Apple にとっては。
たしかに、
「iPodはすべてをワンセットにして提供している。これを意識して、KDDIとしてPCも含めてどう提供していくのかを検討した。(iPodと違い)携帯電話の場合、ポータブルプレーヤー台数が飛躍的な数で伸びていく。(iPod+iTunesに)対抗していけるサービスだと思っている」
というのはあながち強がりとは言えないかも知れません。
提供する楽曲は現在11万曲を提供している「着うたフル向け楽曲がベース」になるそうです。着うた関係の実績としては、2002年12月に開始した「着うた」が対応機種・70機種、稼働台数・1910万台で3億ダウンロード、2004年11月に開始した「着うたフル」が同18機種、535万台で3000万ダウンロードということだそうです。
必ずしもこれらの“潜在的ユーザー”が今回のサービスを使うかどうかは未知数な部分はありますが(結局今回発表の新製品に買い換えないといけないわけですし)、ベースになりうるユーザーも少なくはないとは言えそうです。
iTunesケータイを日本でも!

実は、Apple が自社で直接やっているわけではないのですが、『Apple、iPod nano 発表!』というエントリの最後に紹介してるように、Mac に使われている PowerPC プロセッサを作っていた Motorola が、すでに ROKR(ロッカー) E1 という iTunes 機能付き携帯電話をすでにアメリカでは出しています。
日本でも多くの人が“iTunes ケータイ”を望んでおり、中にはこの下右のコンピュータ・グラフィックスのように、素晴らしいデザインの“iTunes ケータイ”のアイデアを発表している方もいらっしゃいます。
●--- Applele新種林檎研究所 ---
しかし、この真田勇さんという方、ケータイだけでなく Mac や PowerBook などの習作を数多く発表されているのですが、“架空”にしておくのはもったいないものばかりで、ときどき伺っては「いいな〜、こんなのが本当に出たらなぁ」とため息をついているほどです。
●--- Applele新種林檎研究所/Pictures ---
#彼を雇え〜〜!!(^^;;;;>Apple Computer
今回、このブログでCGを使えないかな、とあらためて伺ってみたら、一定のマナーを守れば自由に使ってもいいとおっしゃっているんですね。ありがとうございます>真田さん
上のサイトをご覧いただけばおわかりのように、彼の「iPhone」だけでも何種類もあるのでどれを紹介しようか迷いましたが、全部紹介したくなるのでとりあえず、現時点で最新の(と思われる)ものをお借りしました。
このCGの機種については彼のブログの『新種林檎研究日誌 : iTunes携帯』にも載っています。
「Mobile Me」とはなにか?
さて、この au の発表に先立つ今月初めに Apple が携帯電話事業を連想させる商標を出願したとして、話題になっています。
米Apple Computerが「Mobile Me」というフレーズの商標登録を出願した。幅広い事業への利用を想定しており、同社がiPod電話を投入するかもしれないとの憶測に拍車を掛けている。
「iPod iTunesおよびMacのフランチャイズを拡大し、スマートフォン、付加価値電話コンテンツサービス、さらに幅広い家電分野を含む新規事業分野への進出に向けた(Appleの)戦略的方向性が、これで一層浮き彫りになった」。American Technology Researchのアナリスト、ショウ・ウー氏は1月12日の報告書でこう記している。
Appleは米特許商標庁に1月5日付で出願を行った。
最近は、iLife '05 や iWork '05
をはじめとした使いやすいアプリケーションソフトウエア(群)を多数発表している同社なので、これが必ずしもハードウェアにつける商標なのかはわかりませんが、iTunes が iPod というハードと密接に、というか不可分の存在であるように、「Mobile Me」が携帯電話に絡んだそうしたハードとソフトの連携事業であることを願わずにはいられません。
もし日本でそうした“iTunes ケータイ”が市場投入されるのであれば、それがたとえ大嫌いな NTT の関連会社の NTTドコモからであってもそっちに乗り換えちゃいます(笑)。まあ、すごくイヤですが(^^;;
もちろん個人的にはやはり au か、最近なかなかいいサービスを連発で気になっている WILLCOM であってくれればなぁ、とは思っていますが。
そういえばいま思いだしたのですが、WILLCOM は無線通信モジュール部分だけを「WILLCOM コアモジュール」という名前で出しているんですが、これを活用するための「フォーラム」が設立され、Apple も名を連ねているんですよ。
ウィルコムとウィルコム沖縄は7月7日、PHSの無線通信部分をモジュール化した「WILLCOM コアモジュール」を開発したと発表した。機器メーカーはこのモジュールを利用することで簡単にPHS端末を製造できるほか、家電や玩具などに組み込むこともできる。
同社はWILLCOM コアモジュールを活用した新しい端末やビジネススタイルを検討する団体「WILLCOM コアモジュール フォーラム」を11月に設立する。このフォーラム設立の趣旨に賛同する企業として、アップルやバンダイ、マイクロソフトなどの名前が連なっている。
この件については詳しくは
●WILLCOM|WILLCOM コアモジュール戦略について
●WILLCOM|「WILLCOM コアモジュールフォーラム」創立について
をご覧ください。
このモジュール部分そのものではないですが、ホンダの純正カーナビシステム・ネットワーク「インターナビ・プレミアムクラブ」にも、同様の専用カード(右上写真)が採用されているのです。
株式会社ウィルコム(本社:東京都港区、代表取締役社長:八剱 洋一郎、以下ウィルコム)はHonda(本田技研工業株式会社 本社:東京都港区、取締役社長 福井威夫)が提供する「インターナビ・プレミアムクラブ」向けに、カーナビゲーション(以下、カーナビ)専用の「カーナビ専用定額サービス for internavi Premium Club」を開始いたします。
(中略)
また、カーナビ専用通信カードは車載向けに特別な可動式アンテナを装備、一般道路はもちろん、高速道路の高速運転においても、従来のPHSカードよりもスムーズな通信性能を実現しております。
そんなこともあって、僕はこのモジュールの普及をちょっと楽しみにしており、「iTunes 携帯がなんと(^^;; WILLCOM から」というのもちょっと意外性もあっておもしろいかなぁ、と思ってみたり。
なんとしてでもシェアアップ、というか PHS の復権を図りたい WILLCOM としては、本当に Apple が関わってくれたら願ったり叶ったりなんじゃないでしょうかね。
口の悪い人には「弱者連合かい!?」なんて言われそうですが(笑)。
でもホント、どういう意図でこのフォーラムに参加しているんでしょうね、Apple は。
とまあ、ちょっと脱線も著しいのですが(ここではよくあることですが(^^;;)、とにかく出てくれれば最終的にはどこでもいいので、出してほしいです。
ということで、4月1日の創立30周年記念日にでも発表しないかなぁ。
#エイプリルフールなのでホントに発表があっても「冗談?」って思ってしまいそう(^^;;
ついでに今回の新機種の印象をざっと
上の一連の iPhone をあらためて見てしまうと、今回発表の7機種には“パッと見”でガッカリしてしまうのですが(笑)、とりあえずちょっと気になることを勝手につらつらと上げてみましょう。
各機種の詳細については、末尾の参考記事・サイトにあげた au のプレスリリースと ITmedia の各機種ごとの詳しい記事をご参照いただければと思います。

僕がいまどうしても欲しい機能が“おサイフケータイ”こと EZ FeliCa なので、その点から言うと W41H(日立)、W41CA(カシオ)、そして W41S(ソニーエリクソン)の3機種に限られてしまうんですね。
全部に入れればいいのにと思うんですが、まだそれほどニーズがないのか、あるいは Felica の送受信モジュールが結構コストがかかるんでしょうね。
あと、33万画素(注:330万、じゃないですよ/爆)というダサダサなケータイを所有している(でもデザインその他は気に入ってるんですが)僕としては、次はどうしても200万画素以上のカメラが付いているのがほしい(レストランなんかでバカでかいデジカメを出して撮るのは勇気がいりまくるんだよ〜ん(^^;;)んです。
その点からすると、上の中では207万画素の W41H、W41CA。
この2機種って実は基本的に同じ会社(株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ)で開発しているので、日立の方が「ワンセグ」地上デジタルテレビ放送対応という“目玉”機能が付いた高機能バージョンという位置づけなんでしょう。
カシオの方には、ディスプレイ部分がかなり自由に動かせる「回転2軸ヒンジ構造」というのがついているので、PCサイトビューワーを見るのに使いやすかったり、また、デザインが(この中では)僕は好きだったりしますが。
カメラと言えばスゴイのが京セラの W41K。EZ FeliCa 対応でないのはなんとも残念ですが、なんと“手ブレ補正機能付き317万画素オートフォーカスカメラ”がついております。ここまで来ると完全にコンパクトデジカメですねぇ(^^;;
東芝の W41T も323万画素です。両者とも“恐れ入谷の鬼子母神”(古っ!)ってとこですな、まったく。
前述のカシオのもののカメラのことを蒸し返しますが、このひとつ前のモデル(っていうかまだ現行モデル) W31CA は320万画素だったのに、なんで今度のは207万画素に下げちゃったのでしょうか。まあ、200万画素もあれば十分と言えば十分なんですが。
HDD内蔵のも出た
今回のサービス・新機種のメインの“売り”である音楽配信サービスの LISMO に関連してくるのですが、この東芝の W41T には日本で売られるケータイでは初めて HDD(4GB)が積まれています。
ギネスブックにも載ったという、東芝製の0.85インチのヤツです。32(縦)×24(横)×3〜5(厚さ)ミリ、重さ10グラムで、いわゆる“切手大”というものですね。
これで、約2000曲の音楽データを保存できるわけです。ですので、機種名(W41T)のほかに「MUSIC-HDD」という愛称もついています。
まさに、これこそ iTunes 携帯のライバルになりうる機種ですね。というよりは、右の写真の iPod nano 4GBモデルとガチンコ勝負になる、と言えそうです。
iPod nano の方はいわゆるシリコンプレーヤーといって、HDD ではなく DRAM という半導体メモリを積んでいるのですけどね。
この東芝の、今回発表された7機種の中では一番ダサいデザインだと思っているので、Felica 対応でないことを差し引いても買う気にはまったくならないのですが、ついにこういうのが出てきたかという感慨みたいなのはありますね。ま、海外ではすでに Samsung や Nokia が出してはいるんですけどね。
音楽プレーヤーとしての性能・機能的には iPod nano と同じで(ソフトやらなにやらいろいろと違うんだけどね(^^;;)、しかもこちらは電話がかけられる(笑)。オマケに(たぶん)値段も安い。強敵です。
実はほしいのはこんなの
あとはそうだなぁ、infobar で一躍名をあげた(<この分野でね)深澤直人氏がデザインした neon も、infobar ほどのインパクトは感じないし、ソニーエリクソンの W41S も相変わらずソニーとは思えない貧相でおもしろみのないデザインで気に入らないし。
デザイン的には実は、三洋電機の W41SA が一番スッキリしていて好きですね。ちょっと女性向きかなって気がしますが(三洋のはいつもそんな気もします)。
あと真っ赤なケータイが好きな僕(笑)は、京セラのがもっとも好みに近いんですけどね。できたら左の写真の僕が持っているの(A5305K)みたいにフェラーリレッド的なのをまた出してほしいです。ちなみにこの色は「フォーミュラレッド」っていうんですから、まさにF1感覚(^^;;
こういう派手なのってあまり人気がないのかな? 僕は無難なのを選ぶのが大嫌いなんだよなぁ。せっかくの買い物なのに。

でも、実は今出ている au のケータイでもっとも好きなのは、上の写真のカシオ G'z One TYPE-R だったりするんですよ。これの(やっぱり)赤いヤツ(笑)。
これ、少々手荒に扱ってもOKっていうことなので、おサイフケータイにもピッタリなんじゃないかなぁ。JRの改札口で機械にガンとぶつけても平気そうだし(違うのか?)。
iTunes ケータイが出ないのなら、ぜひこれの最新版を EZ Felica と200万画素以上(G'z One TYPE-R は128万画素なので)のカメラ付きでお願いいたします。>au & CASIO 殿
まあ、カメラは33万画素にくらべたら128万画素でも十分なんですが、EZ Felica だけはぜひとも(^^)
ってことで少しのつもりがまた書きなぐってしまいました(^^;;
- KDDI 会社情報: ニュースリリース > 総合音楽サービス「au LISTEN MOBILE SERVICE」の提供開始および「CDMA 1X WIN」7機種の発売について
- KDDI 会社情報: ニュースリリース > 総合音楽サービス「au LISTEN MOBILE SERVICE」の提供開始および「CDMA 1X WIN」7機種の発売について〈別紙1〉
- KDDI 会社情報: ニュースリリース > 総合音楽サービス「au LISTEN MOBILE SERVICE」の提供開始および「CDMA 1X WIN」7機種の発売について〈別紙2〉
- KDDI、「iPod/iTunesキラー」の音楽サービスを開始 - CNET Japan
- 0.85インチHDD内蔵モデルは2万円台前半--KDDIの春モデル7機種が登場 - CNET Japan
- KDDI、総合音楽サービス「au LISTEN MOBILE SERVICE」
- au、1X WIN対応の新端末7モデル発表
- ITmedia D モバイル:PC連携の新音楽サービス──対応のWIN 7機種も発表
- ITmedia D モバイル:ついに登場、4GバイトHDD携帯──「W41T」
- ITmedia D モバイル:「W41T」に搭載されたHDDの謎
- ITmediaモバイル:“ギネス級”0.85インチHDDは携帯にも
- ITmedia D モバイル:深澤直人氏デザインの「neon」
- ITmedia D モバイル:2.7インチ液晶搭載のワンセグ端末──「W41H」
- ITmedia D モバイル:2.6インチ液晶付きでスリムに──「W41CA」
- ITmedia D モバイル:FeliCa機能強化のミュージックケータイ〜「W41S」
- ITmedia D モバイル:手ぶれ補正対応の317万画素カメラ、充電台にウーファー──「W41K」
- ITmedia D モバイル:コンパクトボディの音楽携帯──「W41SA」
投稿者 Shin : 20:23 | コメント (0) | トラックバック
2005年12月21日
Suica とパスネットが共通に(やっと!)
ホントに、やっと、って思いですね。Suica、っていうよりは FeliCa には登場以来「これぞ、ICカードの本命だ!」って大いに期待してましたから。
と言っても、まだ1年以上先のことなんですけどね。早く来〜い!(^^;;
東日本旅客鉄道(JR東日本)と東京モノレール、東京臨海高速鉄道、パスモは12月21日、2007年3月より順次、お互いの利用可能エリアを乗り降りできるIC乗車券の相互利用サービスを開始することを発表した。現在Suicaやパスネット、共通バスカードで利用している路線が、1枚のICカードで乗り降り可能になる。
ちなみに、この中の「パスモ」とは、これまでパスネットの発行などを行なってきたパスネット・バスICカード株式会社が、12月21日付けで社名変更したものです。
●パスネットの非接触IC版「PASMO」、2007年3月スタート
で、さらにさらに、
現在関東の私鉄各社で利用できるパスネットと、東京・神奈川・埼玉・千葉のバス各社で利用できる「バス共通カード」の機能を合わせた非接触ICカード「PASMO(パスモ)」を新たに発行。Suicaと相互に互換性を持たせる。
ってことで、これを機に鉄道のパスネットとは別個のカードだった「バス共通カード」も一緒になるので、ますます便利になりますね。
こうなるとますます、“おサイフケータイ”(au:EZ FeliCa)がほしくなってしまいます。そうすればケータイ1台持って出るだけでいいもんね。
大型量販店を中心に一般の商店でも Edy で支払えるところも最近かなりの勢いで増えてきており、ちょっとした支払いはケータイひとつで済ませられ、まさに「おサイフ」代わりに使えることになりそうです。
それと、お金持ちじゃないのでクレジットカードは大したことないんですが(笑)、ポイントカードだなんだって、結構薄手のカードが財布やカード入れにいっぱい入っていますが、これが思いの外かさばるんですよ。
でも、ヨドバシカメラやビックカメラのポイントカードなんかも、いまではこのおサイフケータイがその役目を果たすんですよねぇ。そういうのを持ち歩かなくていいのもラクですね。
あと、実は Suica で唯一不満だったのは、“ストアドフェア(SF)”すなわち「あらかじめチャージしておかなければいけない」ことだったんです。
これは、JR東日本が発行するクレジットカード兼用の「ビュー・スイカ」カードに限ってですが、
残高があらかじめ設定した金額を下回った場合、自動改札機にタッチすると、クレジットカードから自動的に設定金額がチャージされる「オートチャージサービス」がスタートする。JR東日本ではSuica向けにオートチャージサービスを先行して2006年のうちに先行して開始する予定。
ということで、残金がどれくらいあるか気にしなくてよくなるということです。
でも、ケータイなら課金できるわけで、おサイフケータイにもこのサービスを適用してくれないものでしょうか?
しかし、失態続きのソニーの中で、Felica 事業部(?--正式な部署名は知りませんが)の人たちは鼻高々でしょうね(^^)
あと、このサービスの開始にあたって潤うのは、パスネット対応の自動改札機を一挙に切り替えるわけですから、それを作っているオムロンや東芝なんかかな(^^;;
投稿者 Shin : 21:49 | コメント (1) | トラックバック
HDDメーカー再編へ。Seagate、Maxtorを買収!
F1界での驚くニュースに続いて、IT業界でも。
Seagate TechnologyはライバルのMaxtorを19億ドルで買収することで合意した。この件に詳しい筋が伝えている。
これによりHDDの2大メーカーが統合されることになる。Seagateは好不況が循環するHDD事業で、長らく業界再編者の役割を負ってきた。
これで、Maxtor に2001年に買収された Quantum と合わせて、ちょっと前は競い合っていた3社がくっついちゃったわけですねぇ。Seagate が Conner を買収(1996年)してるから4社かな。
ええと、あと残るは Western Digital だけでしたっけ? あぁ、日本の HGST(日立グローバルストレージテクノロジーズ)を忘れちゃいけませんね(^^;;;; ここも IBM の HDD 部門を2003年の1月に買収したという経緯があります。いまも IBM の資本が30%入っているんですね。
あ、あと韓国の Samsung があるか(笑)。
ちなみに HDD 業界の近況はこんな感じです。
Seagateは以前から最大手のHDDメーカーであり、2005年第2四半期にHDD出荷量の約30%を占めていた(iSuppli調べ)。Maxtorは第1四半期にはシェア16.3%で2位だったが、第2四半期には13.5%に減少した。第2四半期には17.6%のシェアを獲得したWestern Digitalが2位を獲得した。
(中略)
1979年に設立されたSeagateは、初の5.25インチHDDを導入した功績を主張している。5.25インチというサイズを実現したことで、HDDをパーソナルコンピュータで実用できるようになった。HDD市場は多数の新興企業を生んだが、そのほとんどは買収されるか廃業している。
Seagateは、1989年のControl Data Corp.のHDD事業買収や、1996年のConner Peripherals買収など、そうした大型買収の幾つかに関わっていた。
1982年に設立されたMaxtorも買収を重ねてきた。2001年4月に同社はQuantumのHDD事業を買収、これにより最も生産量の多いメーカーの1社となった。
結構、Maxtor って好きだったんですけど。いまデータディスクとしてメインに使っているのもそうですし。Seagate は積極的に選んだことがないメーカーなのでよくわからないなぁ。
とにかくこれでよりよい製品がより安く市場に出回ってくれれば、言うことはないです。
それにしても、HGST なんてこれから結構キビシイかな? Seagate の言うとおり、このカテゴリーもスケールメリットが小さくなさそうだから。でも、なんとなく HGST のに一番信頼感があったりして(^^)
投稿者 Shin : 18:13 | コメント (0) | トラックバック
PowerPCプロセッサはこんなところにも
Apple/Macintosh ファンですからね。PowerPC とその動向・用途についてふつうの人よりは知っているつもりですが(関心がある、と言った方がいいかな)、こんな具体的な使い道を知ったのは初めてかも。
IBM と共同で PowerPC を展開していた Motorola から分社してその事業を受け継いだ Freescale Semiconductor の CEO・Michel Mayer 氏が CNET のインタビューでこのようなことを言っています。
驚かれると思いますが、PowerPCは自動車のエンジン制御や駆動系の用途に使われています。2006年には、世界の車(種)の50%にPowerPCが搭載されるようになるでしょう。
そして現時点で使用している具体的な車種と使われているチップの個数なども。
--自動車の燃料噴射を制御するにしては十分すぎる処理能力だと思えますが、ほんとうにPowerPCのようなマイクロプロセッサが必要なのですか。
必要です。
--なぜですか。
一部の自動車システムでは、すでに数十万行に及ぶ膨大なプログラムが動いています。知られていないだけで、今日の自動車は実に複雑な機械になっているのです。
--具体例を挙げてください。
例えば、6気筒エンジンを積んだ「BMW 7」シリーズの車には、16ビットのPowerPCチップが搭載されています。
--来年には32ビットに移行するのですか。
はい、32ビットになります。
--BMWを分解し、すべての半導体製品を取り出したら、Freescale製チップをいくつ見つけることができるでしょうか。
7シリーズと5シリーズには52個のFreescale製チップが搭載されています。
--これらのチップは何を制御しているのですか。
エアバッグの展開やシートの移動、駆動系、テレマティック装置、衛星経由情報サービス「OnStar」、エンターテインメントシステム、変速機などです。
このインタビューの最初の方では、例の Macintosh が PowerPC に替えて Intel チップを採用することについても触れており、
--デスクトップについてはいかがですか。
当社の売り上げに占めるデスクトップ製品の割合はごくわずかで、いずれはなくなる方向にあります。この分野ではApple(のノートPC)が唯一の顧客ですが、同社は来年中にもIntelチップに移行する計画を明らかにしています。顧客を失うのはうれしいことではありません。しかし、率直なところ、われわれの前には大きな成長の可能性が広がっており、わずかな市場シェアを守るためにリソースを費やすのは賢明ではないと考えています。デスクトップ市場における当社のシェアは、Intelの0.5%にすぎないのです。
われわれはIntelがPC市場を制することに、何の不都合も感じていません。PC以外の市場には多くの可能性があり、当社が競争優位を確立している分野に進出するためにリソースを充てるほうが、はるかに効果的だからです。
技術革新の波は、PC分野から非PC分野へ移りつつあります。現在その舞台となっているのは家電やゲーム機、自動車、電話機、iPodで、デスクトップは当社が関心を持っている分野ではないのです。
といったコメントをしています。
皮肉なことに、Apple が Intel CPU 採用を発表するのと前後して、IBM の PowerPC を Microsoft が Xbox 360で採用し、ソニーも PowerPC の進化型とも言える Cell という CPU を採用した次期 PlayStaion の開発をすでに明らかにしています。IBM 版 PowerPC の主要顧客もゲーム機メーカーに移り変わっているわけです。
さらに皮肉なことに、Apple が Intel CPU 採用を発表したあとに、PowerMac G5 の新製品など、結構力の入った(かに見える)デスクトップ系のラインナップが発表され、「また PowerPC 回帰か?」なんていう声も一部から上がっていました。
でも、このインタビューではっきりわかるように、Apple と Freescale との間の“恋も冷めた”状況にある現在、Intel から再度 PowerPC へ戻るなんていうことはありえない、と言えそうです。
投稿者 Shin : 15:59 | コメント (2) | トラックバック
2005年08月30日
年1回って・・・
アンテナがピピッと反応してしまったのでぷちコメント。ちょっと前の移動体通信に関するニュースですが。
総務省は、中国科学技術部と第4世代の移動体通信(4G)に関する協力体制を構築することを目的とした覚書を締結したと発表した。同省では今後、年1回程度、局長クラスの会談などを実施していく予定。
隣国中国と技術的に協力をしあうのは必要なのかもしれません。今後いままで以上に交流が盛んになるでしょうから、ひとつのケータイがいろいろなところで使えるのは便利です。
でも、局長クラスの会談が“年1回”って・・・。
このご時世、1年経ったら技術的なことはもちろん、それを取り巻く環境など、すべて激変していますよね。そんなペースでついていけるのでしょうか?
さすがお役所、の〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んびり、仕事をなさっているようです(笑)。
ひょっとして、新手の海外観光視察旅行を考え出した?
投稿者 Shin : 10:33 | コメント (2) | トラックバック
2005年08月21日
Ajax というか「非同期メッセージ型ウェブ・アプリケーション」の本質を理解する(・・・したい)
ここで Google Maps を初めて紹介したのは『Google Mapsすげぇ!(inspired by compose-R.net)』というエントリでしたが、これに使われている Ajax という技術の本質を解説してあるブログを見つけたので、自分のメモのためにあげておきます。
以前、Microsoft で Internet Explorer 4.0 を開発し、いまはやはりレドモンド在住でソフト会社を経営されている中島聡さんという方なんですが、そんな方でも
最近、「これからのウェブ・アプリケーションはAjaxだ」という声を良く聞く。ソフトウェアを生業としているエンジニアとしては、この手の「流行もの(hype)」に触れた時には、表面的なものに踊らされずに、その本質を自分なりにしっかりと捕らえて消化・吸収して自分のものにしなければいけない。
というふうに本質を捉え、基本に戻る大切さを説いておられます。
Ajaxというのも、その名前から来るような Asynchronous JavaScript + XML という技術の組み合わせに本質的な意味があるわけではなく、あくまでも「非同期でメッセージをやり取りすることとそれから来る使い勝手の良さ」が重要なポイントであり、それをどういう手段で実現するかというのはまた別の問題なんだそうです。
Googleなどが進めている第二世代のウェブ・アプリケーションのアーキテクチャーの本質は、XHTMLやXMLやJavascriptにあるのではない。その本質は、
(1)アプリケーションの明示的なインストールが必要ない。
(2)サーバーとの通信を非同期に実行することにより、通信遅延によりUIをブロックしない。
(3)サーバーとのやり取りは、RPCではなく、メッセージで行う。
(4)データ・バインディングはサーバー側ではなく、クライアント側で行う。
(5)UIにインテリジェンスがあり、ある程度はサーバーに戻らずにユーザーとやり取りをする。の5点にある。開発言語はJavaであろうとFlashであろうとも良いし、サーバーとのメッセージにXMLを使わなくともかまわない。その意味で言うと、Ajaxという名前(J=Javascript、x=XML)がそもそもふさわしくしくないとも言える。単に、「非同期メッセージ型ウェブ・アプリケーション(Asynchronous Message-driven Web Application)」と呼ぶ方がずっと明確だし、特定の言語にしばられなくて済む。
プログラミングがやりたい
ここからは突然、まったくの個人的な独白に移ります。
まあ、こんなときにこんなことを考えていたんだなぁ、という記録のようなものです(ブログのある意味本質がそうだと思いますが)。ですから、わざと話し言葉で書こう(^^)
僕は Web サイト構築(あえて、デザインとは言いません)の仕事をしているけど、プログラミングはできないんだよなぁ。
しかし、いまの Web サイトの構築がまったくプログラムの知識なしでできるかといったら、そんなことはありえないわけで。
Google Maps を初めて見たときの衝撃は忘れられない。
そしてそれ以降、その API が公開されてから“市井の人たち”がどんな優れたアプリケーションを開発してきたかというのをつぶさに見てきたけど、思うのは「あぁ、自分がやりたいことを自分でできたらどんなに楽しいか」っていうこと。
いま実は、映画館マップβ - MOVIEs.ne.jpの中で使われている汎用 Google Maps API スクリプト“ KsGMap ”というスクリプトにとても関心があって、この作者の方と頻繁にメールのやり取りをして、テストをしたり、いろいろアイデアを採り入れてもらってたりするんですよ。
それはそれでとても楽しんだけど、やはりそういうのを本当に自分向けにカスタマイズできれば、もっと楽しいだろうと。
でも、API のドキュメントやいろんな実用例のスクリプトを見ればよくわかるんだけど、“たかが”JavaScript、なんだよねぇ。自分で書けないくせに“たかが”とはなんだ!と言われそうだけど。
なんか、やればできるような気がするだけ、悔しいんだよねぇ。
人は年を取るに従って、夢や自分がやれると思っていたことを失っていくのは事実だし。極端な例だけど、いまさら F1 レーサーになりたい!って言ったって絶対無理なわけで。
で、いまさら C++ とかJava とか勉強しても始まらないって思ったりするわけなんですが、親しみやすそうな JavaScript なら、なんかできそうな気がする。いや、一からできないまでも、いろんな人が作ったものを参考に改造くらいはできるんじゃないかな〜、と思うわけ。
中島さんがおっしゃるように、今後、Google Maps に限らずいろんな場面で「非同期メッセージ型ウェブ・アプリケーション」が使われていくのは間違いないことでしょう。
そんな中で彼も
「ブラウザー上でプラグインなしで動かしたいからHTML Javascriptを使う」とか、「ウェブ・サービスとの連携にHTTPを介してXMLをやり取りする」などの理由はもっともなので、それを否定するつもりは全くないので誤解しないで欲しい。実際、メッセージに"XML over HTTP"を使うことには私も大賛成
と書かれているように、JavaScript はもっとも簡便にそれを実現できるキモになる技術かなぁ、と。
なんどか勉強しつつ、投げ出していた格好になっていたんだけど、これを気に勉強しようと。XMLのような今後不可欠になりそうなものと合わせてね。
というか、すでに勉強をちょこちょこやっているわけですが。
そのきっかけとなった心の動きをちょっと書き留めておこうか、と。プロのプログラマーの方からすれば笑っちゃうような話だと思うけどねぇ(^^;; 仕事で、というなら自分が勉強するより、信頼できるプログラマーの人を見つけて、組んでやった方がよっぽどいいんでしょうけど。まあ、そういう場合もある程度理解できる知識は必要だからね。
(以上、独白終了)
そういえば、むかしプログラマー30歳定年説?というようなことがよく言われていたような気がするんですが、いまはどうなのかな?
それが事実だとすると、僕なんかもういまさらやってもって話になっちゃいますが(笑)。
でも、ぶっちゃけ楽しいですね。何千歩か、あるいは何百万歩かわかりませんが、そういう先達の歩いていく道を、なんとかついて歩いているのって。追いつけるはずもないんですが、とりあえず遅れないようについていこう、という感じでしょうか。
あ、でもこういうふうに、次から次へとリンクをたどっていろんなサイトを読ませて頂いているんですが、気がついたらあっという間に半日、一日が過ぎ去ってしまう。
気づくと、“いま”作るべきものをやっていないことに気づき、愕然とするんですが。
はあ〜、もっとこんなふうにスピード上げてやらないといけないんだけどな。
反省してもやらないなら、猿以下だよねぇ>自分
っていうか、“メモ”のつもりでちょこっと書くつもりだったのに、こういうのを長々と書いているのって………。
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2005年08月19日
ソニーが待望の60/50インチのSXRDフルHD・リアプロ発売へ
『ソニー、フルHD「SXRD」を使用したリアプロジェクションテレビ発売!』というエントリで取り上げたソニーのフルHD(1,920×1,080ドット)リアプロジェクションテレビ「QUALIA 006(KDS-70Q006)」は、まさに空前絶後・絶対無比の超超・・・・・(100個くらいつけてもいいです)・・・・・超超高画質でした。
しかし、70インチという超大型のものでお値段も168万円と、とても庶民が手を出せるシロモノではありませんでした。
値段もさることながら、この図体、大きな画面を見る部屋はそれなりの大きさじゃないと・・・。
#あ、買える人は家もそれなりのスゴイのを持ってる人か(^^;;
いまやかつてのテレビのトップメーカーとしての見る影もないソニーですが、この SXRD(Silicon X-tal Reflective Display)の画質は、プラズマは当然のこと(くらべるもの SXRD に申し訳ないくらいです)、定評ある亀山パネルのシャープ液晶テレビだって及ぶものではなく、もっとリーズナブルで小型の大画面(というのもヘンですが)SXRDリアプロテレビが期待されていたのでした。
余談ですが、いま発売中のプラズマテレビはハッキリ言えば“エセ”ハイビジョン(1366×768ドットなど)ですので、画質にこだわる方は絶対手を出さないよ〜に。少なくともシャープのフルHDパネルのヤツをどうぞ。プラズマも来年にはフルHDになるようですが。
で。とりあえずアメリカでの発表ですが(なにせ市場がデカイので)。
米Sonyは16日(現地時間)、1,920×1,080ドットのフルHD対応リアプロジェクションテレビ2モデルを発表した。50型の「KDS-R50XBR1」と、60型の「KDS-R60XBR1」の2モデルが用意され、9月より発売される。想定実売価格は50型が4,000ドル、60型が5,000ドル前後。
このまま日本円に換算すると1ドル110円として、50インチが44万円、60インチが55万円。
絶対的にお安い商品ではないですが、1インチ1万円を切りましたからね、ついに。コストパフォーマンス(画質)はメチャクチャ高いんじゃないでしょうか。
ちなみに、パイオニアが7月末に発表し、9月に発売開始予定の最新プラズマモデルが50V型(1280×768ドット)の「PDP-506HD」で74万8000円です。お話になりません。ただしこちらはメーカー希望小売価格ですので、もう少し差は縮まると思いますが。
とにかくこのリアプロ、早くホンモノが見てみたいです。日本発売はいつ?(買えないけど)
で、この低コスト化を実現したキモは新開発の0.61インチ SXRD パネル。
新SXRDパネルは1,920×1,080ドットのフルHDに対応し、デバイスレベルのコントラスト比は5,000:1。画素ピッチは7μm、応答速度は2.5ms。「QUALIA 006」やフロントプロジェクタの「QUALIA 004」では0.78インチのSXRDパネルを採用していたが、0.61インチに小型化し、歩留まりの向上や、応答速度の向上、画素密度の向上などが図られ、フィルムライクな画質を実現したとしている。
同じ技術で作られたデバイスならサイズの大きい方が画質がいい(場合が多い)と言えます。
今回のは0.78インチから0.61インチにサイズダウンしていますが、その分投射スクリーンのサイズは小さくなっていますし(投射拡大率はそれほど変わらないわけ)、なにより、コントラスト比が5,000:1(0.78インチのは3,000:1以上)、画素ピッチが7μm(同9μm)、応答速度は2.5ms(同5ms)と大幅に改善されているのが、画質向上にはかなり効くかもしれません。
特に、コントラスト比は驚異的とも言える値なので、とりわけ映画など暗部の階調がとても重要なものの鑑賞には、かなり有望なのではないかと想像できます。
なお、SXRDの構造等については、下記をご覧ください。
- Sony Japan|プレスリリース| 映画フィルムのようになめらかな高精細・高コントラストの画質を実現するディスプレイデバイス『SXRD』を開発〜フロントプロジェクター、リアプロジェクションテレビ用途への展開を検討〜
- ITmedia ライフスタイル:動き始めた“夢の表示デバイス”——ソニー「SXRD」 (1/2)
ちなみに「液晶テレビとくらべて」なんて書いたりしていますが、上の説明でおわかりのように、SXRD も“反射型”と言われる種類の液晶のひとつではあります(通常の液晶テレビのは“透過型”)。
いずれにしろ、168万円ではどんなに画質がよくても現実的な話にならないという感じだったのが、一挙にその4分の1近くまで下がり、前述したようにライバルのプラズマや液晶テレビを逆に蹴散らしかねない値段になりました。
まあ、リアプロの唯一の?欠点として、後方から投射する仕組みのため、プラズマや液晶のようには薄型にはできない、という点がありますが、画質を第一条件と考える方は、SXRDのリアプロジェクションテレビが絶対オススメです。
もうひとつのライバルもあり
と言いつつ、来年はキヤノンが開発し、東芝が製品化で手を組んでいる、SED(→IT用語辞典 e-Words : SEDとは)という、やはり超高画質を誇る強力なライバルが出てくる予定なんですけどね。
そういえば、
キヤノン株式会社と株式会社東芝は14日、新ディスプレイ技術「SED(Surface-Conduction Electron-emitter Display)」事業を共同で立ち上げると発表した。両社は10月よりSEDパネルの開発、生産、販売を目的とした合弁会社「SED株式会社」を設立する。
(中略)
2005年8月よりパネル量産を開始し、当初は50インチ級を月産3,000枚、2007年には本格量産を行ない月産75,000枚を目指す。今回展示された36型SEDディスプレイはWXGA(1,280×768ドット)だが、製品投入時には最初のパネルからフルHD仕様で出荷し、テレビ製品や業務向けディスプレイへでの採用を予定している。
っていう発表でパネルの量産を開始するとした8月にすでになっているわけですが、本当に始まったんでしょうか?
専門家の間には「本当に量産できるの?」って声があるのも事実でして。他社も同様の方式を研究していたんですが、キヤノン以外はほとんどみなやめちゃったんですよね、「こりゃあモノにならん」って。
実は、こんなことを書きながら僕はまだホンモノを見ていないのですが、“仕組み的に”は高画質になるはずだと見ているのです。ブラウン管とフラットパネル型のいいところだけを合わせたような仕組みなので。
また、これはプラズマや液晶同様“薄型”ですしね。
早くジツブツを見てみたいものです。
とにかく、今年から来年にかけて、プラズマと液晶テレビには強力なライバルが出現してくるのは間違いないわけで、大画面テレビと言えばこのふたつの方式しか事実上なかった市場が、ある意味さらに活気づくといえそうです。
プラズマ陣営にとっては“針のむしろ”みたいになりかねない、とも言えますけどね。
- SONY EXPANDS SXRD REAR PROJECTION HDTV LINE WITH 50 AND 60-INCH GRAND WEGA TELEVISIONS
- ITmedia ライフスタイル:“フルHD”の落とし穴——プラズマテレビはリビングに不向き? (1/2)
- ITmedia ライフスタイル:来年のワールドカップは「フルHDの50V型プラズマ」で (1/2)
- ITmedia ライフスタイル:キヤノンと東芝、次世代ディスプレイ「SED」合弁会社設立 (1/2)
- 「究極の薄型ディスプレイ」:キヤノンと東芝、新型ディスプレイ「SED」を公開 - CNET Japan
- 【Display 2005】SED、液晶やプラズマとの比較デモでSEDテレビをアピール 入場待ちの大行列:デジタル家電総合情報サイト:Digital Freak 2005/04/21
- 東芝/キヤノン、SEDパネル製造拠点を東芝姫路工場に決定
投稿者 Shin : 01:59 | コメント (2) | トラックバック
2005年04月06日
今後5年でHDD容量を10倍にできる垂直磁気記録技術を開発
このエントリ」でも紹介した垂直磁気記録方式を採用したハードディスクドライブ(HDD)が日立からも登場することに。
同社は僕もデジカメのメディアとして使っている MicroDrive(1インチHDD)のメーカーなので、個人的にはPCのHDD以上にそっちの方向で期待してしまいますね。
日立グローバルストレージテクノロジーズ(HGST)は4月5日、次世代HDDの高密度記録技術として、230Gビット/平方インチの面記録密度を達成した「垂直磁気記録技術」を開発したと発表した。同社では2005年後半に記録容量120Gバイト程度の2.5インチHDDを製品化の予定という。
MicroDrive は Apple の iPod mini なんかにも使われているので、そのうち20GBのが出そう。
とはいえ、この MicroDrive の20GBモデルというのは、「2007年までには」というこのご時世ではなんとも“遠い将来”の話ではありますが(^^;;
2.5インチHDDの後は、3.5インチHDDやマイクロドライブ(1.0インチHDD)、1.8インチHDDにも順次垂直磁気記録方式を導入していく予定。2007年までには記録密度で230Gビット/平方インチの製品を投入する予定で、3.5インチHDDで約1Tバイト、1.0インチHDDで約20Gバイトになるという。
また、5年先というさらに気の長い話ですが、HGSTのワールドワイド アドバンスト テクノロジ ラボラトリ、シニアダイレクタの高野公史氏によると
実証データでは230Gビット/平方インチどまりだが、今回発表した技術のままでもおよそ300Gビット/平方インチは達成可能としており、さらに研究開発が進めば現在の面内磁気記録方式の10倍にあたる、1Tビット/平方インチも可能としている。
という壮大な話なので、大いなる期待を込めて待ちましょう(^^)
投稿者 Shin : 11:49 | コメント (0) | トラックバック
2005年03月01日
Skype(スカイプ)しようぜ !!(その1)

Skype ってご存じですか?
このソフトの“About”のウインドウには「スカイプ(高音質無料インターネット電話)」と書いてありますが、これだとわかったようなわからないような・・・。
英語版だと「Free Internet telephony that just works(無料の“使える”インターネット電話)」ってなってます。
左は MacOS X 版の About 画面です。
もう少し詳しく説明すると、
「P2P というインターネット技術を使った“パソコンで使う” IP 電話ができる無料のソフト」
です。
ソフト自体はタダだし、Skype ユーザー同士なら通話料も完全無料。一般の電話へももちろんかけられ、それは無料というわけにはいきませんが、とても安い通話料が設定されています(特に国際電話)。
わかったような、わからないような?
ん〜、いいです、とりあえず。なんでもいいからとにかくぜひ使ってみてください!
このソフトは近い将来、電話の世界・概念を変える
・・・かもしれませんから。
ところで『ノートPC、ポータブルプリンタ、デジカメ・・・、あれこれ購入の巻』のエントリで書いた購入機材ですが、前にこのエントリで書いたO君(某大学助教授)の研究室に“納品”したんですよ、実は。
というのも、いまそこの研究室の Web Site を制作中なんですが、同時に研究室自体の IT 化を担当させていただいているんです。O君の論文・著作、研究室の資料や文献、蔵書などのリスト化・デジタルデータ化をして、どこからでも読めるシステムを作ったり、それにともなう必要なハードのセッティングなどいろいろやらせてもらってるわけです。
Web 自体も構成をいろいろ変えたし、デザインももう一度ブラッシュアップするなど、まだまだやることはたくさんあるのですが。
実はそのO君はいま中国にいるのです。日本の中国ではなく、中華人民共和国の北京なんですが。
大学の先生には、ある一定期間勤めると長期の有給休暇がもらえる制度があるそうなんですね。大学によって“何年間勤めたら”といった条件は違うそうですが。こういうのを“サバティカル・リーブ(sabbatical leave)”というそうで、もともとは宗教的な安息日に由来する言葉のようです。
彼は来年度その資格を得たためニュージーランドに行くことにしたのですが(いいなぁ〜)、その前に6月末までの4ヶ月、北京の大学に客員教授(正確な肩書きは知りませんが)として招かれ、先月末に北京に向かったのでした。
で、前置きが長くなりましたが、そこで早速役に立ったし、これからも立ちそうなのが Skype。
きょうの夜、PC を立ち上げていたら彼が“オンライン”になったという通知が来ました。
Skype には MSN や Yahoo! のメッセンジャーソフトなんかと同様、コンタクトリストに登録している人がどういう状況にあるか通知してくれる機能がついています。
早速彼にコールしてみたところ、なんの問題もなくつながりました。
中国ってまだいろいろ情報制限しているなどと聞くので、もしかしてダメかも?と思わないでもなかったんですが、あっさり。
音質は特に素晴らしいと言うほどではないですが、国内の電話や携帯電話にかけているのと変わらず、ちゃんと会話ができました。
しかも!、これ“無料”なんですよ、何分かけても。実際50分近くなんだかんだと話してました。
普通の電話だったら何千円?
実はいま制作中の彼のサイトには blog もあるのです(まだセッティングが中途半端状態なので、正式稼働したらいずれここでご紹介しましょう)。
渡航前にざっと教えた blog の使い方をまだ完全には覚えていないということで、実際に立ち上げてもらいながら再度手ほどきしたり。
右の写真のようなヘッドセット(ロジクール A-350 インターネットチャット ヘッドセット)というものを使って話しているので両手がフリーで、実際にパソコンをいじりながらこういうことができるというのもとても便利。
受話器を持たないで話すというのは、中空に向かってひとりごとを言ってるような感覚もあるので、ちょっと違和感はまだあるのですが(笑)。サポートセンターの人なんかはこんな感じなんでしょうね。
さらに!
Skype では電話をしながら、いわゆるインスタントメッセージが送れる。つまり、チャットができるわけです。
電話しながらチャットするのか?って思われる方もいらっしゃるかもしれませんけど、言葉だけじゃ通じづらかったり、文字で教えたいことがあったりすると便利かも、って実際にやりながら感じました。URL を教える、なんてこともできますし。
ネットを通じてのツールならではだと思いますが。
どんな感じで文字が見られるかは、この画像をクリックして大きな画面で見てください。
試しにやってみただけなので、この画面ではほとんど会話になってませんが(^_^;;
チャットは当然複数の人でもできますが(このウインドウにもグループチャットって書いてあります)、電話自体も5人までで同時に会話ができるし、ファイルの送付機能もあるので、仕事の打合せなんかにも使えるかもしれません。
とにかく、この使い勝手はすばらしいですし、パソコンをしょっちゅう使っている方ならぜひぜひインストールして使ってほしいと思います。
O君の自宅の PC にもセッティングしてあげて喜ばれました(^^)。これだと日本と中国でいくら話してもタダだもんね。ぜひ有効に使ってください。
もっと細かい説明や料金のことなんかも書きたかったんですが、長くなりそうなので別に書こうと思います。
実はいいことばかりじゃなく、実際にやってみると使いにくいところもあったりするので、そうしたこともちゃんと書こうかな、と思います。
でも、ホント、いいですよ。皆さん、ぜひぜひ!
とりあえず、まずはご紹介ということでした。
ちなみにこのエントリのタイトル「Skypeしようぜ!!」は、Skype の啓蒙で有名な個人サイト『Skypeやろうぜ』をもじってつけさせていただきました。
このサイトの運営者は筑波大学院生にして“あの”素晴らしい日本発のソフトウェア SoftEther の開発陣のおひとりだったりします。
投稿者 Shin : 23:49 | コメント (11) | トラックバック
2005年01月15日
人は見かけで判断してはいけないとは言うものの --- 青色発光ダイオード裁判和解に寄せて その2
『とある地方都市の中小企業の物語 --- 青色発光ダイオード裁判和解に寄せて』はいつも長い僕のエントリの中でも特に長いのにもかかわらず、読んでいただいた方、コメント、トラックバックをいただいた方が少なからずいらしてうれしい限りです。
あのエントリの翌日、当の中村修二教授が「日本の司法は腐っている」と例によって過激な口調で記者会見を開いていました。
それを踏まえて、いま思うことを少し。
あの記者会見をテレビで、つまり映像と音声とでご覧になった方は多いかと思いますが、僕は正直言って不快な印象を受けました。どちらかというと---というかかなり中村氏寄りの僕ですらそう思うのですから、彼を嫌いな人間はさらにその思いを強くしたのではないかと思います。
自分でも言ってることと矛盾してるなぁと思うのですが、あの風貌と甲高い口調と語り口、内容の過激さは人を不快にさせる要素が揃っていると思わざるを得ません。
一部では、和解をしたのだから司法の悪口は言うべきではないという論調も見られるようですが、言うべきことは言うべきだと僕は思うのです。
ですがやはり「言い方」というものがあるように思えます。ひとに理解してもらいたいと思うならば。
まあ、ああいう過激な語り口が彼の真骨頂であり、そういう性格だからこそ、旧来の日本人では到底できなかったあのような裁判を起こせたのだと思いますが。
たとえば、ソフトバンクの孫正義社長は、彼も親方日の丸のような NTT やそれを守ろうとしている官庁に“楯突いて”いる人間で、嫌いな人も多いと思いますが、語り口はしごく真っ当で穏やかです。もちろん、記者会見で激高することはありますけれど、それは多くのひとが認められる範囲でしょう。抗議するときは誰でもそんなものですから。
タイトルに書いたように、残念ながら人は見かけによるものですし、見かけで判断されることが多いのは事実です。
僕自身もそういうところがないとは言えません。いや十分にあります。
いやおうなしにそういう社会に生きて行かざるを得ないのですから、言いたいことは言うとしても、もう少し違った方法もあるのではないか、というのがあの記者会見を見た印象でした。
ついでですから、少し日亜化学について思うことも述べておきましょう。
あのエントリでは、何人かの方が「わかりやすい」と書いていただきましたが、まさに事情をわかりやすくするために極端なたとえ話をした、というきらいがあります。
日亜化学のやり方が決してほめられたものではない、ということに関しての考えは変わっていませんが、一方、中村氏の言うことがすべて正しいと思っているわけでもありません。特に、まったくサポートがなかった云々という件には、素直にうなずけないものがあります。「やめろ」と言われたと言っても、結局続けたのは事実ですから“黙認”とでも言うべきサポートがあった、という考えもできます。
このことについてはぜひ日亜化学の『会社情報』の中にある
知的財産権関連情報 > 特許法第35条訴訟関連
のページを一通りご覧になることをおすすめします。特に、
●よくあるご質問 : 日亜化学工業株式会社
の質疑応答はよくまとまっていますし、一件の価値があると考えます。
いずれにしろ、先のエントリでも触れたように、中村修二氏にとっては悔しくてたまらない結果ではありましたが、いままで技術者の立場や具体的な“報償”というものが“その功績からすれば不当に低く見積もられていた”(場合が少なからずある)という現状を白日の下にさらし、企業にそれを再検討させるきっかけを作った、という点が、彼の最大の功績であろうかと思います。
その意味で、彼は後世まで高く評価されてしかるべきでしょう。
評価されてしかるべきなのに、前述したようなことで彼が逆に不名誉な評価や中傷まで受けている、ということが彼にとってもったいないなぁ、と僕は強く思うわけですね。
もうひとつ、いろいろ見て回った中には、「技術者だけが甘い汁を吸うのか、ひとつの製品が世に出るには、営業や物流、販売、いろんなひとが関わっているではないか」というような話も多く見られました。
そうではありません。そうした人たちをないがしろにするということではなく、ただ今回は技術者にスポットを当てただけなわけです。
現実的に(これは技術者サイドの見方かもしれませんが)企業のトップに上り詰める人は文系の人が多いという事実があります。また、これは別の問題を抱えているのですが(ぜひ別に論じたいところです)、そうした企業のトップの人たちが関わりを持つ“政治家”に技術をわからない人がきわめて多いという由々しき事実もあります(このエントリもご参照ください)。
技術立国といいながらそうした事情もあり技術者が不当な待遇を受けている、それが彼を怒らせ「志あるものはアメリカに来い!」というようなことを言わせるのでしょう。本当に、今回の件だけではないですが、能力のある技術者がアメリカに流出するという事態がありえるのではないか、ということを僕は危惧します。
また同じことを繰り返しますが、そうした危機感などまるでなく、自らへの利益供与を得ることのみに汲々とする政治家ばかりを抱えた日本の国は、まさに危機的状況にあるのではないでしょうか?
投稿者 Shin : 00:44 | コメント (8) | トラックバック
2005年01月11日
とある地方都市の中小企業の物語 --- 青色発光ダイオード裁判和解に寄せて
これは空想のお話です。ほぼ100%、僕の想像です(^^)
東京から遠く離れたとある地方都市に、ほそぼそと蛍光体などの化学系電子材料やそれを元に電子部品を製造していた会社があったそうです。
いかにも田舎のガンコオヤジといった風体の社長が、自分のところの社員にはガミガミと怒鳴り散らしながら、納入先の大手電子機器メーカーの自分より若い購買担当者には、心では「この若造が!」と思いつつもそんなことはおくびにも出さず、精一杯の笑顔を振りまいて「どうもどうも、いつもお世話になっております」と平身低頭、そんな風景が日々繰り広げられていました。
1956年くらいに創業したその会社は、どうみても、そのままその地方のそれなりに優良な中小企業で終わりそうでした。
1979年頃、地元の大学院出の若者が入社してきました。
この若者、よく言えば気骨のある、悪く言えば少々自分勝手なところのある人間で、その後ガンコオヤジとはことあるごとに対立することになったのです。
ところが、技術開発などろくにわからない社長や役員がさんざん「やめろ!」と制止したにも関わらず、持ち前の好奇心とひらめきで“モノになる”と判断し、彼が“自分勝手に”続けていたある研究が、ついに本人の想像をも越える“どでかい金の卵”を産むことになりました。
Sharpu、Sanyouu といった大手電子機器メーカーや電子部品メーカーの蒼々たる技術者たちが、その開発に血眼に取り組んでも思ったような結果が出ておらず、関係者の誰もが、20世紀中には実現はまず不可能だろうと考えて始めていた“ある技術開発”が、1993年くらいに、まったく無名なこの会社のこの若者(このときはすでに30代半ばになっていましたが)によって成し遂げられたのです。
この地方都市の小さな会社は、彼の成果を元にほどなく“その技術”の実用化に世界で初めて成功しました。
交通信号機やその後大きく普及することになる携帯電話などに採用されたため、この会社の業績は飛躍的にアップしました。それが発明された当時200億円に満たない売り上げだったその会社は、11年後のいまや約10倍の1800億円の売り上げに、経常利益はなんと80倍の1000億円に達する勢いで、よくある地方の中小企業から世界に名をとどろかせる“有数の企業”となったのです。
この技術は、次世代DVDeeといわれる“Bruu-ray Discuu”や“HDD DVDee”の中核技術としても使われるため、あの“世界の Sonny”ですらこの会社に技術提携を申し込むようになりました。この技術の基本特許を牛耳るこの会社は、今後も大きな躍進が約束されているのでした。
めでたしめでたし。
で、開発の先導に立ったかつての若者はどうなったかって?
もちろん、いまやこの会社の技術執行役員として技術開発を引っ張ってい・・・・・・るどころか、その技術のすごさ、彼の能力の両方とも見抜けなかったガンコオヤジたちにますます疎まれ、“聖徳太子ふたり”というわずかの報奨金で横っ面をひっぱたかれるようにして、会社を追われてしまったのです。
しかし会社を辞めた彼はその手腕を見込まれ国内外を問わず引く手あまた、いまやアメリカ合衆国西海岸の大学の教授として、その分野の最先端の技術開発を続けています。
一方、彼のおかげで会社が大躍進を遂げたにもかかわらず、その会社の社史からは、彼の名前は一切消し去られたのでした。
ちゃんちゃん。
●1/12 追記があります(富士通の池田敏雄氏のくだり)。
さて、以上の話は最初に書いたように、僕の妄想癖から出た勝手な空想のお話で真に受けてもらったら困りますが、ここからは本当に起きた、ある意味こわ〜いお話。
ということだそうです。青色発光ダイオード(LED)の発明対価を巡り、開発者の中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(50)が、勤務していた日亜化学工業(徳島県阿南市)に対価の一部として201億円を求めた訴訟は11日、同社が対価として約6億800万円とその遅延損害金約2億3000万円の計約8億4000万円を支払うとの内容で東京高裁(佐藤久夫裁判長)で和解が成立した。
200億円という賠償額は、たしかにこの手の訴訟ではいまだかつてない途方もない高額で、さすがに多すぎるかな、という印象を僕自身も受けました。しかし驚くなかれ、実際には請求額をはるかに上回る600億円という額が、昨年1月の一審・東京地裁判決で発明対価として認められていたのです。
僕も以前、ある電子機器メーカーで技術開発の“お手伝い”をしていたことがあります。一応技術者の端くれだったんですが、中村修二氏と同列にするのはもとより、当時の同僚に言わせたら「おまえなんかが技術者って偉そうに言うな!」と言われるでしょうから(笑)、最初にこう断っておきます。
しかしそんな僕でも特許公報に名前が開発者の一員として乗り、微々たるものではありますが、いまでもその会社からときたま『特許報奨金』の“分け前”が送られてくるのです(本当にありがたいことで、いまだにその会社は好きです(^_^;;)。
とにかくこの『青色発光ダイオード(LED)』の開発成功のニュースは、当時『録画できるレーザーディスク』を開発していた僕ら技術者(一応(^^;;)の耳にもいやおうなく届き、その後大きな驚きを持って幾度となく話題に上るのでした。
青色LED開発も、中村氏だけの功績というわけではないでしょう。いくら上司から疎まれていたとはいえ、少しは手伝った人もいただろうし、第一、会社の設備・備品を使って開発をしたことは紛れもない事実です。そういった意味ではやはり一審判決の200億円という賠償額(600億円の請求だったら満額出たはず!)もあまりに実情を反映していないという印象を受けますし、ひとりの成果を過大に評価しているのではないかと思ったわけです。
しかし、ほとんど協力を得られないどころか会社は足を引っ張ることすらしたと言うのですから、この画期的な開発を成し遂げた原動力は、間違いなく中村氏の能力と努力にあったと言えるでしょう。
彼の発言を見聞きすると、組織にはなじまない一匹狼的な人物であると想像できます。ある意味、ノーベル賞を取った島津製作所の田中耕一氏とは対極的な人柄のように見受けられます。
日本の旧来の社会(もちろん会社組織を含む)においては、田中氏のような人物をよしとし、中村氏のような“組織に楯突く”人物はどんなにその能力が高くても評価されません。おそらく、日亜化学とその社長、役員たちにとってはきわめて煙たい人間だったに違いありません。
ですが、仮にもその功績を“きっかけ”に自分の(<社長の)会社の業績を10倍にも引き上げた人間を、個人的な感情は差し置いて、正当・公平に評価する“システム”はなかったのでしょうか? それがあったならここまでこじれることはなかったに違いありません。
(以下、1/12 追記)
企業・組織になじまなかった“破天荒な”人物というと、富士通の池田敏雄氏という天才技術者を思い出します。
彼も、研究に没頭すると家に閉じこもり出社しないなど、組織にはなじまない型破りな人間だったらしいのですが、中村氏と大きく違ったのは、その“天才的な才能”を見抜き、ときには会社の“圧力”から彼を守った上司や同僚に恵まれたことです。
ですから、彼の名前は富士通の社史から抹殺されるどころか、コンピュータメーカー・富士通を作り上げた功労者として、同社サイトに特設ページまで設けられているほどです。
このページはコンピュータに興味のある人なら大変興味深く読めると思うので、ぜひご覧になってください。ちなみに、ほぼこの内容に即したものを、以前 NHK の「プロジェクトX」で放送していました。
●FUJITSUについて > 池田敏雄 > FUJITSU飛翔 - FUJITSU Japan
●アンコール 国産コンピューター ゼロからの大逆転(フレーム内リンク)
これまた想像でしかないのですが、中村氏はご本人自身もかなり“激情家”のお人柄と見受けられます。つまり、能力があったにもかかわらず守ってやろうという人間が出てこなかった(と思われる)のは、本人にも少しは責任・・・と言うときついかもしれませんが、本人に由来する事情はあったかもしれません。
研究自体はひとりでやるのはいいとして、そういう意味で“まわりを巻き込む”ことができなかったのは、彼がいまに至る大きな原因になったかもしれないなぁ、と感じています。(以上、1/12 追記)
今回の和解について日亜化学側は
当社の主張をほぼ裁判所にご理解いただけたと考えています。
特に青色LED発明が一人でなく、多くの人々の努力・工夫の賜物である事をご理解いただけた点は、大きな成果と考えます。
という社長コメントを出し、実質的な勝訴であると言っています。
一方、中村教授は
和解額には全く納得していないが、弁護士の助言に従って勧告を受け入れることにした。職務発明の譲渡対価問題のバトンを後続のランナー(一人一人の技術者)に引き継ぎ、本来の研究開発の世界に戻る
というコメントを発表しています。
200億円という判決から8億あまりへの減額ですから、中村氏の無念の思いはいかばかりかとは思います。しかし、びた一文も出さない、功績はないと言っていた日亜化学が、8億とは言え支払うというのですから、実質的には同社の敗北といって差し支えないでしょう。
なにより今回の裁判がもたらした最大の功績は、中村氏の弁護団の東京永和法律事務所・升永英俊弁護士の
不十分ながら、提訴時に二万円だった報奨金が八億四千万円の発明譲渡対価に転換した。提訴後、発明制度に大きな変化をもたらした(中略)職務発明の対価の問題は、多くの技術者にとってひとごとではない話。社員の職務発明でも、会社が権利を主張するには、発明者に対価を支払うべきだと高裁が認めた意義は大きい
というコメントに言い尽くされています。
利潤を追求することはもとより民間企業に課せられた使命ですが、そこで働く人の幸福をも同時に考えなければいかないのではないでしょうか?
進んだ企業の多くはそのことを真剣に考えるようになってきています。
こうした人を人とも思わない遅れた企業が今後生き残れるとは思いたくないし、また生き残ってはいけません。
奢れる者は久しからず、という言葉もあります。事実、青色LED関連でもつい先日
東北大金属材料研究所の川崎雅司教授(薄膜電子材料化学)らの研究チームは、価格が安い酸化亜鉛を用いた青色発光ダイオードの開発に成功した
といったニュースもありました。
次世代DVD(Blu-ray Disc、HD DVD)への応用が期待される青色LEDも、日亜化学の特許を使ったものではなく、こうしたより安価で優れた技術が使われる可能性だってあるわけです。いつまでも日亜化学の製品がトップでいられるとは限りません。
最近、TDK や村田製作所など、機器内部に使われる電子部品を数多く作っているメーカーが、一般消費者に向けてテレビCMを打つようになってきました。製品内部に隠れているため一般消費者がまず見ることのない部品を作っているメーカーは、こういう形で製品や会社をアピールし、自社のイメージアップをする必要があるわけです。
僕は逆に、数年後に普及し始めるであろう『次世代DVDレコーダー』を購入する際は、ぜひ中で使われている青色LEDのメーカーを公表していただき(あるいはなんらかの手段で調べて)、日亜の技術・製品が使われていないものを購入したいとさえ考えます。
いずれにせよ日亜化学工業はこの裁判を通じ、8億円という金額以上に、その企業哲学(の悪辣さ)を天下に知らしめることで、計り知れない大きな汚点を残したと言えるのではないでしょうか。
投稿者 Shin : 22:41 | コメント (12) | トラックバック
2004年12月07日
モータースポーツ忘年会(早っ!・・・しかも2回!)

場所は横浜のアメリカンダイニング風飲み屋「American Garlic(アメリカン ガーリック)」。いつも一緒に参加しているF1仲間・Aちゃんは仕事が猛烈すぎて今回は不参加。
う〜ん、残念ですけど仕方がない。
例によって、ほとんどモータースポーツ談義と相成ったのでした。
彼が結構琢磨のことを買っていたのはちょっと意外だったかも。でも、やっぱりああいう熱い走りが好きなのねん。
その逆に、というかバトンの走りはチャンピオンになれるほどのものではない、という評価でした。「そう?やっぱり?」とうれしくなったりして。
あと、なに話したかなぁ?
すっげぇおもしろかったんだけど、実はこれを書いているのが年末だったりして、ほとんど忘れちゃいました(^^;;
まあいずれにせよ、相変わらずふたりが会うとモータースポーツ含めてクルマの話しかしないなぁ。
あと、たまにパソコンの話なんかになるけど。
実は、「じゃあ、また来年」と言って別れたのも束の間、二日後にまた会うことに(笑)。
なんでも出張が延びてしまったんだそうで、じゃあもう一度とまた横浜で忘年会第二弾。
すでに忘年会シーズンもたけなわなのか、結構空いていないお店があって、予定してたところの近くの焼鳥屋さんに。焼鳥屋さんと言っても屋台ではなく今風のちょっとおしゃれなところ。
今回はなんとかAちゃんもあとから合流。
クルマの話が主体なのは間違いないんだけど、彼がシステム関連の仕事をしていることもあって、ときどき IT がらみの話に。
にいちゃんはそっちの方は割と慎重派なので、ふたりで「もっと積極的に取り組まないと遅れをとるぞ〜」と・・・。
最近話題の映像情報のホームサーバーの話なんかおもしろかったですねぇ。やっぱり考えていることは皆同じで、無限大といえるほどの大容量ストレージと高速ネット回線との組合せは、ライフスタイルを変える可能性もあるかも、っていう話が印象的でした。
もしかしたらウォークマンの出現ってそのひとつだったのかもしれないけど、いままで考えもしなかった、あるいはできないと頭ごなしに考えていたことを打破するもの(ハード)が登場すると、それに触発されるように考え方や行動(ソフト)が変わることがあるんですよね。
映像情報っていまはなんでもかんでもローカルに、つまり自分の手元に“保存”しておくのが当然だと思われているわけです。
HDD+DVDレコーダーの出現は、それまでのビデオテープレコーダーにくらべて、自由度が格段に増したことは間違いないんだけど、それでも自分の意志で録画しておかないといけないし、HDD に録りだめたらためたで、いつかは DVD に落とすか捨てるかの選択を迫られる、という制約から逃れられないわけです。
でも、上述したようなマシンが登場すると、録画は勝手に行われるし、見たら消すかダビングしないといけない・・・ということはまったくなくて、そのまま“放置”しておけばいいわけです。いつかまた見るかもしれないときのために。だからその概念が根底から覆されるかも。
そんな話をして盛り上がっていました。

代わりにと言ってはなんですが、Aちゃんのゴールドカードを(^_^;;
ゴールドカードったって、あ〜た、そんじょそこらの“ごーるどかーど”じゃないですよ! アメックスですよ、AMERICAN EXPRESS! やっぱりお金持ちは違うなぁ(^^;;;;
あ、でもちゃんと3人で割り勘でした(^^)
とにかく、楽しい忘年会でした。
ふたりともどうもありがとう! 来年もよろしく!
投稿者 Shin : 22:24 | コメント (0) | トラックバック
2004年11月24日
ふ、ふろ、フロッピー、ってあ〜た(爆)
「仕事でテンパってるんでしょう? エントリ書くヒマないわよ」と言われておるのですが(笑)
あまりにおかしいんで休憩かたがた(^^;;書きますっ!
麻生太郎氏。
ご存じですよね。ちょっと加山雄三風のナイスミドルっぽい(違う?)自民党の政治家にしてなんと総務大臣にまで上り詰めたオトコ。
いや、本当は総理大臣になりたいんですよね、もちろん。自民党の総裁選にも出た。
彼が平成14年5月22日に中日新聞主催の「中日懇話会」で講演をされ、ありがたくも次のように述べられたようです。
ずいぶん前の話ですが、ついさっき知ったもので。
IT(情報通信技術)の発達で05年までに日本の役所から書類がなくなり、すべてはフロッピーで済むシステムになる。世界で最も電子化された政府が誕生する。国土が狭い日本が光ファイバーの整備で米国に負けることはない。
ん??
なんか僕、間違ってますか??
フ、フロッピー??・・・・・・・・・・ってなんだっけ??
あ、そうか・・・・、その名の通り、パタパタ、ぺなぺななディスクメディアで、“かつて”パソコンのおもなリムーバブル記憶メディアだったヤツ?
すっかり忘れてたよ。たしか机やダンボールの奥底にいっぱい眠ってるっけ。
平成14年というと、2002年ですね。05年までと書かれていますから、もうあとちょっとです。
えっと、いわゆる“ドッグイヤー”のPC・IT業界ですから、2年前っていうとはるか昔っていう感もありますけど、それでも2002年にはとっくにフロッピーは主役の座を降りていたでしょう。
Apple の初代 iMac が、それまで搭載されているのが常識だったフロッピーディスクドライブを外して、世間をあっと驚かせたのっていつでしたっけ?
いま調べたら1998年の5月でした。
あと、物量的にはたしかに狭い国土の方が光ファイバーは引きやすいでしょうけど、それもやっぱりちょっと違う気もしますが。物理的に引くのと、使えるように環境を整えるのとは大きく違う。ニーズとそれを支える環境あっての話では?
以前森首相が慣れない手つきでパソコンをさわり、IT、ITと話だけは合わせて失笑を買ったこともありました。
こういうところを見にいらっしゃる方って当然それなりの IT リテラシーのある方なわけですよね。その方々に向かってこんなわかり切ってることを言うのもこっ恥ずかしいのですが、フロッピーで事足りるコンテンツがいま日本のどこにあるというのでしょうか?
それもわからず(つまり麻生氏も森氏同様自分ではまったく使ってないわけですね)、片や大容量・高速メディアの最先端である“光ファイバー”に言及しているのですから、ちゃんちゃらおかしいです。ホント、これタチの悪いジョークなの?って思っちゃいましたよ(笑)。
そうそうあとね、ついでにつっこんどくと、僕は IT の未来を信じてますが、それでも紙の書類は絶対なくならないっすよ(爆) 紙には紙の良さがあるんですから。それと人間の性質ね(^^;; 見える形で持っておきたいものなのよ。
まじめな話、国を率いる者はもうすこし科学技術関係の勉強もしてほしいものです。どうも“文系”だけに偏りすぎてるとは思いませんか?
以前ほどの勢いはないものの、日本はいまでもやはりある意味、技術や工業で“食っている”国です。
先ほどちょっと触れた光ファイバーを巡る NTT と他新規事業者との衝突の件などを見ても、本質をわかっている政治家がいれば明らかにどうすることが国民の利益になるのか、簡単に政治決着できるんじゃないか、と思うわけです。
光ファイバーがなかなか普及しない大きな要因のひとつは、NTT がもともと国民の財産である(もと電電公社が税金を投入して引いた!)光ファイバーインフラを、あたかも NTT の私有財産のように牛耳って開放しないことにあるわけで。
政治家はそれをただすどころか既存事業者との癒着で言いなりになるばかり・・・・。
なんだかこんな政治家に日本という国を牛耳られているかと思うと・・・。
国民年金しかり、すでに忘れ去られたかのような道路公団の件しかり、いまだにはびこる天下り体質しかり、もうホントにこの国の政府なんぞはアテにならない。心からそう感じます。
このことは、『Dr.Amebabletype: or How I Leaned to Stop Trackingback and Love the Ponzu』で知りました。ありがとうございました。
投稿者 Shin : 22:59 | コメント (5) | トラックバック
2004年11月19日
いやまぁ、なんとオドロキ桃の木山椒の木(笑)の超超超・・・超大型デジタル写真をとくとご覧じろ!
とにかく見ていただくほかないのですが。
「TNO TPD - GigaPix UK」になんの変哲もな・・・さそうな風景の写真が載っていますが、とりあえずこれをクリックしてみてください。
すると「Zoomify」というロゴといくつかのユーザーインターフェース(+−、矢印キーなど)が現れ、しばらくするとさっきのと同じ航空写真が表示されます。
で、そうですねぇ。
どこでもいいんですが、試しに画面の真ん中上方に、赤っぽい屋根の家並みらしき中に、教会かなにかのような尖塔があるのがわかります?
そこをクリックして画面の真ん中に持ってきて、画像の下の「+」を思いっきり押す・・・・。
ちょっと待たされると思いますが(PCのスペックや回線の環境で違うと思います)、ほ〜ら、現れたのは想像を絶する高精細な教会の画像!!!!!
いやぁ〜ぁぁ、すぅんばらすぃぃぃぃぃ!!!!!!
実はこの画像は、オランダ人エンジニアのグループがこのほど制作した“世界最大のデジタル写真”だそうで、容量が7.5GB!もあり
正確には24億8700万ピクセルの解像度で、大きさは標準的な解像度である300 dpiでプリントすると、横が約22フィート(約6.7メートル)、縦が約8.7フィート(約2.6メートル)になる。
ということです。
通常のデジタルカメラで取得できるイメージは一般的なもので300〜500万ピクセル、まあ高級な部類でいまは800万〜1200万画素っていうのも出てますが、およそ500倍ほどの大きさ、というわけです。
手前の建物をズームすると窓の中に机や椅子が見えたり、道路のところを拡大すると標識や人やクルマが鮮明に見えたり、と飽きることがありません。
左上に現れるズーミングの赤い枠をあわせて見ると、いかに細部を拡大しているかわかっておもしろいと思います。赤い枠自体をドラッグして好きなところに移動させることもできます。
このビューワーや画像のファイルフォーマット自体も、この画像のために新たに起こしたそうですよ。600枚の写真をつなぎ合わせたと言いますが、撮影自体も滅茶苦茶大変だったんだろうなぁ。
惜しむらくは、特に美しい風景ではないってことですね(笑)。これを紹介した上の記事でも「ただし、これを見て観光客がすぐに殺到するとは思えない。」ってわざわざ書かれてます。
単に僕のようなテクノロジー・オタク(^^;;の楽しみでしかないかもしれないですね。その証拠にこれを見つけてすぐぽんに「ねぇぇぇ!!、見て!見て!見て!」と興奮して見せたら、「へ〜」と気のない返事をされてしまいました(爆)。
でもでもでも、すっごいんだよぉぉぉぉぉぉっつ!!!!!!(^_^;;
投稿者 Shin : 00:04 | コメント (3) | トラックバック
2004年10月04日
Yahoo! BB、最大速度 1Gbps!の FTTH(Fiber To The Home)開始
・・・っていう表題はちょっと嘘つきなのですが(笑)
正確には、
を開始する、ということであり、「1ユーザーの最高速度は100Mbps」となるそうです。NTT局舎からユーザー宅までのアクセスラインを、最大速度1Gbpsの光ファイバーで接続し、複数のユーザー(最大32ユーザーまで)で共有するサービス
でも、最大100Mbpsの光ファイバーを共有する他社サービスよりは速いのは間違いないでしょうし、東京電力の『TEPCOひかり』のように最大100Mbpsの光ファイバーを“占有”するサービスとくらべても、上限に余裕があるだけに、もしかしたら実速度は上回るのではないでしょうか?
いろいろと世間を騒がせることの好きなYahoo! BBですが、またおもしろいことになりそうです。
このスピードが実現できたキモになる技術は『GE-PON(gigabit ethernet-passive optical network)』というものだそうで、
という特長を持っています。つまり一般的な Gigabit Ethernet LAN で使われこなれている技術・部品を最大限に生かし、(比較的)安価で高速な伝送を実現できるものと言えそうです。これまでのシステムとは異なり、イーサーネットのフレームをATMなどに変換せずそのまま伝送します。従って、伝送処理を行う大部分の機能を既存のLANで用いられている部品で実現することが可能となります。
ソフトバンクの孫正義社長によると
ということですが、この GE-PON は今年の7月に ITU(国際電気通信連合)で標準化が終了したばかりだそうで、一連の ADSL サービスへの矢継ぎ早の新規格実戦投入の記憶も新しいですが、今回も彼の行動力・迅速な対応にはまったく目を見張らされます。光サービスに参入する時期は、性能やコンテンツやアプリケーションについて検討を重ねてきた。そして今発表した
僕はこの手の技術にそれほど明るくないのですが(というのが引用だらけのこのエントリでわかるでしょう)、ひとつすぐ疑問に思ったのが、「肝心の NTT 局舎からユーザー宅までの光ファイバーはどうするの? まさかソフトバンクBB が自前で引く?」ということでした。
と思ったら答えはありました。
っていうことは、ダークファイバ(光ファイバーの未使用心線貸し:@nifty:デジタル用語辞典:ダークファイバ とか IT用語辞典 e-Words : ダークファイバーとは 【dark fiber】 ─ 意味・解説 参照のこと)ならともかく、まだ引かれていないわけですから、結局Bフレッツサービスを申し込むのと同じように、なんらかの方法で NTT に光ファイバー敷設を申請(ソフトバンクが代行する?)するのでしょうか?NTTの局舎からユーザー宅までの光ファイバは東西NTTの回線を活用する。
そのあたりはまだソフトバンクBBのサイトにも明記されていないのでよくわかりません。かなりの地域にすでに光ファイバーが敷設されてはいるそうなので、それほど大変ではないのかもしれませんが。
あと、『ITmedia ライフスタイル:「Yahoo!BB 光」スタートへ 1Gbpsを共有』を見ると、通常の FTTH に使われる「光回線終端装置(ONU)」だけでなく、ルーター機能を持つ「光BBユニット」っていうのが必要なようですね。ひとつにまとめられなかったのかな? ONU の出口は 100Base-TX ということなので、最大 1Gbps といっても接続が10人以下でも 100Mbps 以上出るということはないんですね。ちょっと残念。
いずれにせよ、ADSL の世界をかき回してきたソフトバンクBBが、今度は光インターネット接続サービスの舞台も引っかき回してくれそうです。
あす(10月5日)から政令指定都市ではすでに申し込み受付開始するそうですが、さて葉山町に来るのはいつの日か?
もし NTT が光ファイバーを引くんだとしたら(っていうか、たぶん間違いなくそうなんですが)、Bフレッツですらまだ対象外のこのへんはずいぶん先のことになるんだろうなぁ。
NTT嫌いの僕は、TEPCOひかりが来ることを心待ちにしていたんですが、これはかなりの確率で心変わりする可能性大ですね(おせぇ〜よ、TEPCOひかり(^_^;;) 実際にどのくらいの回線品質・スピードが実現されるのか、それが早く知りたいですねぇ。
でも、2Mbps も出ない(笑)いまの状態でもとりあえずそれほどの不満は感じていないのが事実なので、そんなに差し迫った“ほっすぃい〜〜!!”感はないんですけどね。まだ月額7,000円と安くはないし。
ただ、上りも同じスピード(これがスゴイね!)だということなので、いまとても興味を持っている“自宅サーバー”でもやるようになったらぜひともほしくなるんでしょうけどね〜。
投稿者 Shin : 18:49 | コメント (0) | トラックバック
2004年09月07日
『携帯電話に関するパブリックコメント参加のお願い』という孫氏のメール
表題のような内容のメールが、Yahoo! BB のソフトバンクBB から4日に来ていました。同社代表取締役社長でソフトバンクグループを率いる孫正義氏その人の名義でです。
メールは、同社がもくろむ携帯電話事業参入に関するもので、曰く
ということで、この案に対して総務省が募っている『パブリックコメント』という意見募集にぜひ参加してほしいという内容でした。平成16年8月6日、総務省から提案された800MHzの電波帯の再編案は、携帯電話に最も適した800MHz帯を独占的に使っている、NTTドコモとKDDIの2社のみが再編後も引き続き割当を受けるというものでした。そして今回の案では、平成24年までこのままの状態が続くことになり、結果として携帯事業への新たな参入は著しく困難になると思います。【ソフトバンクBBからのお知らせ】 携帯電話に関するパブリックコメント参加のお願い
僕があらためてこのメールに気がついたのが今朝。締め切りは昨日6日の17時ということでしたので、とっくにすぎていましたが、異を唱える内容のメールが締め切りを過ぎても来ている、ということで少しでもインパクトを与えられれば、と考え、送ってみました。
こんな内容です。
(意見)
既存の事業者だけでなく、新規に参入したいと考えているすべての事業者に、
一定の割り当てをするべきです。
(その理由)
電波も国民全体の共有財産と考えます。一部の既得権者だけに割り当てをする
のはその意味で大変問題があります。
テレビの地上波のデジタル化は携帯電話等の電波の割り当て直しなどのために
行っていると聞きます。であればなおさら、この機会に、最低限の資格を備え
た新規参入希望者に公平に電波を割り当てるのが当然と考えます。
新規参入による競争が消費者の利益にかなうことは、ADSLや光ファイバー接続
サービスなどの低価格化という事実が証明しています。
また、それは結果的にあらたなニーズ(携帯電話や周辺機器の新規購入など)
を呼び起こし、経済全体によりよい影響をもたらすことでしょう。既存の事業者を守るあまり、もっとも重要な国民全体の利益を阻害するような
愚は犯すべきではありません。ぜひ再検討をお願いいたします。
800MHz 帯におけるIMT-2000周波数の割当方針案に関する意見
現在 Yahoo! BB を利用していますが、このサービスを行うソフトバンクBB には過去、煮え湯を飲まされたことがありました。経験のある方が多数いらっしゃると思いますが、Yahoo! BB のサービス開始当初あまりにひどい対応を受けたことがあり、いったん行った申し込みを解除したことがあったのです。
そんなわけで、実はこの会社に対しては愛憎半ば(笑)という感があるのですが、少なくとも、NTT と通信官僚に牛耳られていた通信事業に風穴を開け、現在に至る低価格化に道筋を開いたという事実・功績は大いに認めなければなりません。
つい先日は、7月にソフトバンクグループが買収した日本テレコムのサービスとして、固定電話サービスに関してもついに、NTT の加入電話を通さずに済むという画期的なサービス『おとくライン』を発表しました。
ADSL のサービスでやっとネット関連では NTT と手が切れたと思っても、肝心の電話線は NTT のを使わないわけにはいかず、毎月請求書が来るたびに、大変悔しい思いをしていたのです(ちょいと大げさ)。ほとんど基本料だけでしたからね、最近。でも、これで本当に手が切れると思うと天にも昇る気持ちです(かなり大げさ)。
携帯電話はすでに au(KDDI)ですので、NTT とは縁もゆかりもないのですが、料金が下がるのに越したことはありません。この点では、KDDI にも既得権者的な発言が見られ残念に思っていました。
NTT、au、Vodafone、ツーカーという固定された事業者の中に、ソフトバンクが参入すれば、またインターネット接続サービスでの低価格化と同じ“道筋”が期待できるでしょう。
今回の総務省の案はそうした消費者の期待に逆行するものであることは間違いなく、そうした観点から強くソフトバンクと孫正義氏の応援をしたいと考えます。
今回のメールの件に関してはネットを探ると、賛否両論あるようです。カネを出している Yahoo! BB の利用者を兵隊のように使うな、という過激な意見も見られましたが、僕にとっては単純に“知らなかった情報を与えてくれた”という点だけでも意義があったと考えています。それに、別にソフトバンクの参入“だけ”を認めてくれと言っているわけではないでしょう。
なにより僕は、孫社長が9月6日の記者会見で、
800MHz帯をドコモやKDDIに割り当てる理由の1つに、既存事業者の移行コストがかからないようにするといった配慮があることを疑問視したといい
「国民にとってどうか、のみを検討すべき」と述べたという発言に深く感じ入るものです。同上
彼の言葉を鵜呑みにするわけではありませんが、通信行政に限らず行政にいま一番欠けているのはこの視点ではないでしょうか? 当たり前のことが当たり前になっていない、彼は単純にそれを指摘し憤慨しているのではないかという気がします。
官僚はじめ国家公務員は国民の税金で仕事をしている“公僕”なのにもかかわらず……。いまどき“公僕”なんて考え方自体がちゃんちゃらおかしい、と彼らに鼻で笑われそうですけどね。
孫社長の呼びかけでパブコメ殺到,「1カ月後の公開に向け努力」と総務省 : IT Pro ニュース
投稿者 Shin : 15:19 | コメント (7) | トラックバック
2004年04月14日
モバイルSuica、2005年度後半提供へ
ケータイ Watchによると
とのことですけど、これはいいですねぇ。なにはなくともケータイを持っていくのが当たり前になってますから、最近。JR東日本は、Suica機能付き携帯電話「モバイルSuica」について、実用化に向けた開発に着手した。2005年度後半にサービスが開始される予定。
でも、これは iモードだけなんですね。僕は au なので、au でもやってほしいなぁ。たしか KDDI もこういうことは考えているというアナウンスはしていましたよね。
このソニーの『FeliCa』には大いに期待しているのですが、これが電子マネーのデファクトスタンダードになってほしいと切に思います。その可能性は大だと思いますけどね。『Suica』として予想以上に早く広く普及が進んだし。早くいまのお金と同じようにどこでもこれが使える時代が来ないかな。そういえばショッピングもできる Suica にまだ交換してないや。
高速道路の ETC も基本的に同じシステムにできればよかったのにと思うのです。スピードも通信距離も違うので、そこは一緒にできないのはわかっていますが、物理的にカードを一緒にするということで。
ETC って基本的に“閉じたシステム”になってしまっていて、そこがどうにも解せないですね。
お役所の仕事っていつもこうした問題をかかえてしまうのはなぜでしょう。結局、ユーザーの利便性を第一義に考えるのではなく、なにか新しいシステムを作るとき、真っ先にそれを担当する公共団体、すなわち自分たちの“天下り先”を確保しようとする、そういう方向にのみ目が向いているように感じます。
ETC の場合も、早速『(財)道路システム高度化推進機構(ORSE)』というのを作りましたし。
あ、話がまったく脱線してしまいました。
どうもこの手の話をし出すと、どうしても認可業務などなどでお役所が絡んできて、そっちに文句を言いたくなります(^^;;






