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2006年02月28日
松下電器、フォー・サーズ規格デジタル一眼レフカメラ・第1号機を発表

『ついに、フォーサーズの一眼レフデジカメが本家オリンパス以外から出る!』というエントリで期待を持って取り上げた、オリンパスと松下電器産業(Panasonic)の協業の成果がついに日の目を見ました!
松下初のフォー・サーズ・システムデジタル一眼レフカメラ(DSLR)が、現在アメリカで開催中の米国最大の写真関連見本市「PMA 2006」で(正式にはその直前にリリースで)ついに発表されたのです。
松下電器産業株式会社は、2005年1月、オリンパス株式会社と「フォーザーズシステム規格」に準拠したデジタル一眼レフカメラを共同開発することで合意し、以来、開発を進めてまいりました、当社初のレンズ交換式デジタル一眼レフカメラ「DMC−L1」の開発を発表します。当社は、デジタル時代の新しい写真文化の創造を目指し、「LUMIX」を真のカメラブランドとすべく、本機を本年中に発売することでデジタル一眼レフカメラ市場へ参入します。
写真で見ると、いままでの一眼レフカメラとはかなり異なる出で立ち、というか、ネットのニュースなんかでも書かれている通り、まるで以前のレンジファインダーカメラそっくりです。
で、もっと言うと、同社のレンズ一体型高級コンパクトデジカメ Panasonic LUMIX DMC-LC1 とそっくり。
←これが DMC-LC1 です。
パッと見、違うのは、 Panasonic のロゴのところがかなり大きい LIMUX のロゴになったことと、レンズの形状が DMC-LC1 のはいかにもレトロなレンジファインダー用の印象のものだったのが、割とスッキリスムーズな、いま風なものになったことでしょうか。
『LetsGoDigital Camera Review Magazine and Digital Imaging News 』でのこの製品の紹介ページに載っているバックの写真を見ても、『DMC-LC1 | デジタルカメラ ---「LUMIX(ルミックス)」--- | Panasonic』に載っている LC1 のバックのボタン配置とそっくりです。
オリンパス E-330 と姉妹機
機能的には、当然といえば当然なんですが、協業・共同開発しているオリンパスの最新モデル OLYMPUS E-SYSTEM E-330(左写真)と酷似しています。
特に、『画期的な“液晶画面によるフルタイムライブビュー”を実現したデジタル“一眼レフ”カメラがオリンパスから!』というエントリで図入りで紹介した
センサーは、フォーサーズ規格の4/3型750万画素「Live MOSセンサー」。フルタイム画像出力機能とミラーアップにより、センサーの信号を直接液晶画面に映し出す「ライブビュー機能」を実現した。フォーカスはマニュアルも選択可能。マニュアル時には構図の中でピントを合わせたい場所を2.5型液晶ディスプレイ上で任意に拡大して確認できる。
(中略)さらに、レンズ交換式デジカメの課題である“ゴミの写り込み”を解決するため、超音波振動でゴミやほこりを取り払う「スーパーソニックウェーブフィルター」によるダストリダクションシステムを搭載している。
という E-330 の最大のフィーチャーはまったく同じ。
DSLR でとても神経質になる撮像センサーへのゴミ付着を解決するダストリダクションも、当然のように採用され続けています。
デザインはこうした開発形態によくある、片方からもう一方への OEM 製品にありがちな、バッヂ(ロゴ)を付け替えただけ、といった酷似性はなく、思ったより個性の違いがありますが、最初に書いたような“ペンタプリズムがない一眼レフらしからぬフォルム”という点ではとても似ているとも言えますね。
ぶっちゃけ、(写真で見る限り)パナソニックの L1 の方が E-330 よりはるかに高級感があるので、いままでの DSLR に飽き足らなかった層に意外とウケるかもしれません。
松下との共同開発だったあの画期的なミラーボックス
さて、この両者の特徴(の類似性)は主要コンポーネンツが共同開発だったことによります。この点について、はっきりとした発表もありました。
E-330 の前モデルでやはり同様に特徴的なミラーボックスの E-300 というのがありましたが、いま思えばここから実際的な形で共同開発が進んでいたのでしょうか。あるいは、E-300 開発の時点ではオリンパスの完全な自社開発で、それに松下のセンサー技術を活かすような形での共同開発となったのか・・・。
このたび共同開発しました「ミラーボックスユニット」と「Live MOS センサー」は、一眼レフカメラにとって非常に重要な要素です。これにより、従来の発想を超えるデジタル一眼レフカメラの商品化が可能になるものと考えています。具体的には、
「ミラーボックスユニット」は、一眼レフカメラのクイックリターンミラー、ファインダー、AEセンサーなどを組み合わせたユニットで、一眼レフカメラの心臓部といえます。このミラーボックスユニットは、両社製品に共通で使えるプラットフォームとして新たに設計・開発されています。
「Live MOS センサー」は、CCDの高画質特性とCMOSの低消費電力特性を併せ持ち、デジタル一眼レフカメラにおいても、ライブビュー表示を長時間続けられるという大きな特長を持つ新世代のセンサーです。また、配線工程の簡素化により、マイクロレンズからフォトダイオードまでの距離が近いため、斜入射特性が良好で画像特性に優れています。
ソニーほどではないにしろ、松下も撮像素子を自社開発できるメーカーなので、まさにそうした協業の成果がこのセンサーには活きているのでしょう。
コニカミノルタはソニーとの協業発表のあと、“衝撃的な”カメラ事業撤退発表をしてしまいましたが、オリンパスは松下電器との協業により、からくもそうした最悪の事態を逃れることができた、と言えるのかもしれません。
ライカもフォーサーズに参入
今回の松下の発表で同時に発表されたレンズはライカ製のものです。
同時公開した「LEICA D VARIO-ELMARIT 14-50mm/F2.8-3.5 ASPH」は、Leicaが開発したフォーサーズ対応ズームレンズ。35ミリフィルム換算で28〜100ミリの画角を持つ。絞りリングを備えており、DMC-L1ボディのシャッタースピードダイヤルと組み合わせれば、オーソドックスなスタイルで撮影数値を設定できる。
Leicaは同時に、フォーサーズ規格に賛同すると発表した。松下製ボディをLeicaブランドで販売すると見られる。
いや、松下のコンパクトデジカメの Leica レンズも、ソニーのそれの Zeiss レンズも、実際には日本のメーカーがそれぞれのブランドのライセンスを受け、その名を冠しているだけなのは周知の事実です。たとえばソニー Zeiss はタムロン製なわけです。
ですから、このレンズもライカ“製”とは言えないのかもしれません。写真を見るとこのレンズには松下電器独自の手ぶれ補正技術である MEGA O.I.S. のスイッチが見えますから、相当“松下の手が入っている”ように思えます。コンパクトデジカメ同様、松下電器の傘下企業の製造である可能性が少なくないような気がしますが、どうなんでしょうね。
いろいろ見て回っていたら“正解”を見つけちゃいました(^^;;
レンズはライカブランドを名乗るが「福島工場製」(同=※引用者注:松下電器 DSCビジネスユニット長 吉田守氏)とされている。また松下独自の光学手ブレ補正技術「MEGA O.I.S.」が搭載されている。ズームリング、フォーカスリングとともに絞りリングが鏡胴に装備されており、同社製レンズ一体型デジタルカメラ「LUMIX DMC-LC1」と同じような操作感を実現した。
おっと、早速訂正です。福島工場製なのはボディで、レンズは山形の工場だそうです。以下、記者会見でのやりとりより。
——どのような点に苦労したのか。
一眼レフ機にふさわしい画質や,筐体の手触りの実現などに,コンパクト機とは比較にならないほどの手間をかけた。オリンパスが主導的に開発したミラー・ボックス・ユニットなど,共同開発によって工数を減らせた面はある。しかし,我々が手間をかけた部分は,いわばDMC-L1の個性に当たる。手を抜くわけにはいかなかった。本体は福島県,交換レンズは山形県の工場で製造する。
あと、こんな回答も。
——オリンパスは既に撮像素子やミラー・ボックス・ユニットがDMC-L1と共通の「E-330」を販売している。いつDMC-L1を発売するのか。
PMAで公開したのはあくまで試作機。2006年の夏くらいまでに発売したいと思って準備を進めているものの,当社がデジタル一眼レフ機を量産するのは初めて。明確には言えない。
ま、いずれにせよ(強引に(^^;;)、フォーサーズに Leica という老舗のレンズメーカーが加わるというのは悪い話ではありません。
僕はがこのフォーサーズ・システムに期待を持っていることは前々からこのブログで書き続けていますが、一番のネックがレンズのラインナップの貧弱さ、だったわけです。もちろん本家のオリンパスが出しているレンズ自体はどれも評価がきわめて高かったのですが、いかんせん高価すぎ。ほとんどのレンズがプロでも満足できる高級なものだったわけです。
たとえば、僕にとって一眼レフではモータースポーツを撮るのがメインなわけですが、それに使える焦点距離(35ミリ換算で500mmはほしい)のレンズは、と探すと、ZUIKO DIGITAL ED 90-250mm F2.8 しかない(注:フォーサーズレンズの35ミリ換算係数は×2)。
このレンズが希望小売価格でなんと80万円。とてもシロウトが手を出せる値段ではありません。
その点では、仮に日本製であったとしても Leica のブランドがつく以上、たぶん Leica フォーサーズレンズがオリンパスのより低価格で出てくる可能性には疑問符はつくので、僕の希望が叶うとは言えないんですけどね。
しかし、フォーサーズ規格はカメラ業界での次世代統一規格を目指すとは謳っていたものの、長く“オリンパスの新しい規格”にすぎない状態だったわけで、その存続すら危ぶまれてもいたわけです。賛同企業にフジフイルムや三洋なんかも名を連ねてはいましたが、実際になにもアクションを起こしていません。
そこに、松下が具体的な製品発表を行い、同時にライカも参入を表明したわけで、これで同システムの存続が担保された気がしますし、さらなる参入企業が出てくることを望むばかりです。
そうそう。ライカがボディも出すという話ですが、DMC-LC1 のときもライカバージョンが出ていましたね。だから、こちらは驚くに当たらないですね。詳しくは下記をご覧ください。
●河田一規の「デジカメナビ」
●Leica - Digilux 2
#っていうか、この機種(DMC-LC1)の前にももうひとつあったなんて知らなかった(^^;;;;
シグマもあらたに5本のレンズを
上であえて書きませんでしたが、シグマもフォーサーズへ参入し、すでに数本のレンズを同システム向けにリリースしています。しかし、正直言って他の一眼レフ規格向けに設計したものをマウントだけ付け直した、という程度のものばかりで、あまり意味のあるラインナップとは思えませんでした。
今回の PMA では、同社も5本のレンズを同規格向けにリリースすることを発表しました。
シグマの山木和人社長が、5本のフォーサーズシステム用レンズを発表。5月に30mm F1.4 EX DC、6月に18-50mm F2.8 EX DC、7月にAPO 50-500mm F4-6.3 EX DG、8月にMacro 105mm F2.8 EX DG、9月にMacro 150mm F2.8 EX DGを発売するとした。
同社はすでに18-50mm F3.5-5.6 DC、55-200mm F4-5.6 DC、18-125mm F3.5-5.6 DCのフォーサーズ版を発売しており、2006年中に全8機種のラインナップが揃うことになる。
僕にとっては、やっと気になるレンズが出てきたな、という感じですね。
50-500mm F4-6.3 EX DG というのがそれで、これまた以前から他規格向けに同じ焦点距離域・F値のレンズが存在するので、「他の一眼レフ規格向けに設計したものをマウントだけ付け直した」という点では変わらないかもしれません。でも、ちょうど上述したモータースポーツ撮影用の焦点距離もカバーしています。
ま、正直なところ、35ミリ換算1,000mmっていうのはちょっと長すぎるんですけどね。ハンドリングに手を焼きそうではありますが。
ちなみに、他規格向けの「50-500mm F4-6.3 EX DG」が希望小売価格165,000円となっているので、フォーサーズ向けもほぼ同じ価格で出るものと多いに期待したいと思います。
価格も同社サイトですでに発表されていました。やはり同じ価格でした。HSM(超音波モーター)もついていて、グッジョブ!(^^;;>シグマ
本当は、手ぶれ補正もあるといいんだけどなぁ(ないものねだり(^^;;;;)。
そのほかのラインナップを見ても、F1.4、F2.8という明るいレンズが計4本あり、なかなかおもしろそうなマクロあり、でちょっと楽しみなリリースになりそうです。
シグマはそこそこの性能のレンズを安価に出してくれるありがたいメーカーなので、こうしたレンズが純正品やライカのものよりリーズナブルに出てきてくれることを期待したいですね。
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例によって(^^;;
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レンズだけでも買っていいカメラです。
なぜ?カメラメーカーはこれを作らない??
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- 【PMA 2006】松下電器、デジタル一眼レフカメラ「LUMIX DMC-L1」を発表
- 【PMA2006】松下電器、デジタル一眼レフ「DMC-L1」を正式発表【続報】 / デジタルARENA(このレポートは写真が多数あります)
- オリンパスと松下、フォーサーズ準拠製品を発表--松下のデジタル一眼も初披露 - CNET Japan
- オリンパス ニュースリリース『デジタル最高画質を目指し設計・開発されたデジタル一眼レフカメラシステムの規格「フォーサーズシステム規格」に独ライカカメラ社が新たに賛同』
- デジタルカメラ ---「LUMIX(ルミックス)」--- | Panasonic
- フォーサーズ用レンズ新製品5本 発表 株式会社シグマ
投稿者 Shin : 2006年02月28日 12:40
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コメント
パナソニックデジカメのファンとしては、ものすごく気になります。
やっと出てくれたなーという感じです。
デザインでは圧倒的にL1なんですが、E-330は液晶ファインダが可動式なのにL1だと固定なのがもったいない。せっかくのライブビューなのに・・・。おいくらなんでしょうね。ライカレンズと込みで売ったりするのかな。
しかしなんだか今回のライカレンズ、ライカファンにとっては安く(安っぽく)みえるだろうし、パナソニックファンにとってはライカブランドがついたお陰で値が張って納得いかないだろうし(ぼくはコッチ派)、なんだか中途半端な気がします。
投稿者 リヨウちゃん : 2006年03月01日 02:02
リョウちゃん、こんばんは。
#コメントに返事するの久しぶりだったり(汗
えっと、シグマレンズではダメ?(^_^;;
結構デザインもカッコイイと僕は思ってるんですけど。
一応“まだ”試作機だそうなんで、液晶画面が可動式になったりすると確かにいいですよね。
あと、LUMIXのロゴをデカデカと載せた理由はどこかで読みましたが、やはり Panasonic の方がいいかなぁ(LC1みたいに)。
キヤノンだって、ペンタ部には Canon、ボディに小さくEOS 30D っていうふうに入っているわけだし。メーカー名が大きい方がいいな(厳密には、Panasonicはメーカー名、じゃないんだけどね(^_^;;)。
とにかく、今年中なんて言ってないで、少なくともソニーよりは早く出さないと、と思います。
投稿者 Shin : 2006年03月01日 03:34


