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2005年07月19日

ソニー、なんと“α”と手を組んでデジタル一眼レフに進出

SONY Cyber-Shot F828 DSC-F828Konica Minolta α-7 DIGITAL ボディ単体 DG-7D

ちょ〜っと、ちょっと。忙しいときにこういうニュースはやめてくんないかなぁ(笑)。これは書かずにはおけないじゃないか。

驚きというよりは、ショックというか落胆というか、そんな感じと期待とが入り交じっているのですが。

ついに、フォーサーズの一眼レフデジカメが本家オリンパス以外から出る!』というエントリにも書いたように僕は、

  1. 実は、もともとオリンパス好き
  2. だからフォーサーズをひそかに応援している
  3. ソニーの Cyber-Shot F828(DSC-F828) というデジカメの出来が出色
という三段論法で、勝手にソニーがフォーサーズに参画してレンズ交換式デジタル一眼レフ戦線へ名乗り出るのを期待していたのでした。

それがなんと、コニカミノルタαシリーズと組むとは!

コニカミノルタフォトイメージングとソニーは7月19日、レンズ交換式一眼レフデジタルカメラ(DSLR)を共同開発することで合意したと発表した。両社の関連技術とキーデバイスを活かし、αマウントの新カメラを開発する。

コニカミノルタが持つαシリーズのレンズ資産やボディ内蔵手ぶれ補正方式、ソニーのイメージセンサーや画像処理技術、リチウムイオンバッテリーなど両社の技術とデバイスを融合。それぞれの強みを活かしたレンズ交換式DSLRを共同開発していく。レンズマウントはαシステムに準拠し、互換性を保つという。

●2006.01.19 追記
な、な、なんと、コニカミノルタ、ソニーに「α」資産を継承してカメラ事業からの完全撤退を発表してしまいました。

実はコニカミノルタも嫌いじゃない

でもね、実はコニカミノルタのαも嫌いじゃないんです。

15日に発表された αSweet DIGITAL を見たときも、いま使っている Canon の EOS KISS デジタル N(KissDN)とくらべて、画素数(610万画素対800万画素)が劣ってはいるものの、2.5インチの大きな液晶画面とか、ほとんどどのレンズでも作動するボディ搭載型の手ぶれ補正システム(Anti-Shake)とか、かなりの部分で KissDN よりいいなぁ、と思ったくらいです。

特に、Anti-Shake(アンチシェイク)はいいですね。結構倍率の高いズームレンズを日常使っていると、望遠域で結構ブレてるんですよ。なんか結構安易な気持ちで撮ってることが多いというか・・・。200ミリで撮ってると実際は35ミリ換算320ミリ相当なわけで。
実際にバシバシ撮り始めてみて、レンズに手ぶれ補正機能がなくてもいいならこりゃあいいなぁ、と思ってるわけです。

ちなみに、うちの父はどういうわけだかミノルタ好きで、子供の頃触った初めてのカメラはたしかミノルタのものでした。

余談ですが、DSC-F828とNew Kiss Digitalの比較

B00016LAPC

で、もうひとつの愛機 DSC-F828 はこれまた、ソニー渾身の力作と言っても過言ではない、すばらしい操作性のカメラなんですよね。
ある意味、KissDN より使いやすくて操作性がこなれていて、しかもボディ全体の作り、“モノとしての質感の高さ”は KissDN が裸足で逃げ出すほどです。

B0007VRPYG

KissDN って残念ながら触った感触は「安く作ってますよ〜。安っぽいですよ〜」って全身で訴えかけているようなカメラですから。
いや、基本性能や写りは決して悪くないんですが、それに見合った外見になってないんですね。

“モノとしての質感”って僕はよく言うのですが、触ったときに訴えかけてくるものって、そのモノの価値の判断に結構大きく作用すると思うのですよ。
残念ながら、性能は上級機に匹敵する内容なのに、KissDNは触った感触がとにかく“チープ”です。

DSC-F828 は内容もいいのですが、ある意味それを上回る質感で、いまだに触るたびにホレボレします。KissDNを買ったとき「同じようなカメラ、2台もいらないかな?」と思ったのですが、売らなくてよかったです。

フォーサーズもいいんだけどなぁ

僕は、先のエントリで

銀塩フイルムから CCD もしくは CMOS センサーという撮像素子に変わるというドラスティックな変更があるのに、フイルムの一眼レフ規格の流用でいいのかという思いもありました。
フォーサーズという規格は、まさにそれに対するひとつの優れた回答なわけです。ですから、E-SYSTEM(オリンパスのフォーサーズ規格デジカメのラインナップの総称)発表以来、EOS の新製品にヨダレを流しつつ(笑)、E-SYSTEM とフォーサーズの動向には強い関心を持っていました。

OLYMPUS デジタル一眼レフカメラ E-300 レンズセット

と書いたように、やはり新しい時代の新しいフォーマットとして、フォーサーズこそが最適なのではないかという思いはあります。

そういう意味で、松下電器はこの規格の採用を決めましたが、ソニーが今回α陣営に与したことにより、ますますこの規格が大きな流れになる道が遠のいてしまったということで、少なからず落胆しているわけです。
旧来のフィルムカメラメーカーが自社規格を踏襲することを決めてしまった以上、新規参入組しかないわけですから。

●右の写真はOLYMPUS デジタル一眼レフカメラ E-300 レンズセット

ソニーとコニカミノルタの意外な組み合わせ

その反面、プレスリリースにもあるように

コニカミノルタは、フィルムカメラ時代からαシリーズで培ってきたAF(自動焦点)技術、AE(自動露出)技術、一眼レフ特有のメカトロ技術や、1600万本に及ぶ交換レンズ資産を持ち、またカメラグランプリを受賞した「α-7DIGITAL」では、CCDシフト方式のボディ内蔵手ぶれ補正技術を初めて搭載するなど、新機能の創造にも積極的に取り組んでまいりました。

一方ソニーは、CCDやCMOSなどのイメージセンサー、画像処理技術、リチウムイオンバッテリーなど、デジタル映像機器に不可欠な主要技術・デバイスを有し、小型・軽量化を実現する設計、トータルデザインと高密度実装技術により、ビデオカメラ「ハンディカム」やデジタルスチルカメラ「サイバーショット」シリーズなどの先進的な商品を提案、デジタルイメージング市場を拡大してまいりました。

というように、「それぞれの強みを生かして、魅力あるレンズ交換式デジタル一眼レフカメラを共同開発し、2004年で全世界約250万台*2、2005年には360万台以上*2まで拡大することが期待されるデジタル一眼レフカメラの市場において、積極的に事業を展開してい」くことを期待したい気持ちも大きいのです。
*2CIPA(カメラ映像機器工業会)統計および見通しによる

B0006IA1P0

でも、ちょっと考えてみるとソニーがコニカミノルタと組んだ理由ってなんでしょうね?

コニカミノルタにしてみれば、“あの”ソニーと組めるということはかなりいい話だと思います。“デジイチ”ことデジタル一眼レフカメラの世界では、キヤノンとニコンが突っ走ってしまい、同社やペンタックスはかなり後塵を拝していることは否めません。
魅力あるボディやそのブランド力のため、ソニー製αシステムボディに“お株を奪われる”可能性はあるでしょう。しかし、レンズ資産はもとよりシステムとしての将来性がかなり有望になります。

ソニーとしてみれば、ユニークであることをかなり重んじる会社ですから、技術力にはことのほか定評があり、ビデオカメラの分野などでライバル関係にもあるキヤノンと組むようなことは考えられなかったのでしょう。
ある意味、“組みやすいところと組んだ”と言えるのではないでしょうか。もちろん、その根底にはαシステム自体の優秀さに対する評価があるのだとは思いますが。

でも、確かにキヤノンに負けず劣らずユニークなカメラ技術を持つコニカミノルタと、デジタル技術とデバイス技術が超一流のソニーとは、いい組み合わせかもしれませんね。ある意味、あんまり得意分野がかぶっていなさそう。

先に書いた独創的なボディ内蔵手ぶれ補正機能「Anti-Shake(アンチシェイク)」は、α-7 DIGITAL にも αSweet DIGITAL にも積まれていますが、ソニーもビデオカメラでいろんな手ぶれ防止機能にトライしてますからね。そういう面では協働してよりいいものができるかもしれません。

デバイス絡みでは、CCD や CMOS センサなんかソニーのお家芸ですからね。これで、ニコンより先にコニカミノルタに先進的なセンサデバイスが行くのは必定?
だから、ニコンは自社開発を積極的にやり始めたんだったりして(笑)。

それと、フォーサーズを見限ったと言える今回の発表ですが、うがった見方をすれば、エレクトロニクス全般での永遠のライバルとも言える松下電器がいち早くフォーサーズを採用し(てしまっ)たので、同じ土俵に上がるのをあえて避けた、なんてこともあるのではないかな、などと思ってみたり。

このあたりの具体的な理由についてはプレスリリースや速報記事ではなにも述べられていないので、今後の続報を楽しみにしたいと思いますが。

●23:08 追記
以下の記事にちょっと詳しい事情が載っていました。ソニーから見た「レンズ交換式デジタル一眼レフ市場」進出の経緯がわかりやすく書かれています。
【解説】コニカミノルタとソニー、デジタル一眼レフ共同開発の狙いと背景
●2005.07.20 追記
こんな分析記事も見つけました。僕が書いたのも当たらずとも遠からず、ってとこかな?
ソニーがコニカミノルタを一眼レフのパートナーにしたわけ - デジタル家電 - Tech-On!

さぁ、おもしろくなってきた

いずれにしても、来年にも出るという松下のフォーサーズ機を含めて、楽しみな展開、また購入する側からすれば、悩ましい事態になってきたといえます。

さて、富士フイルムや三洋電機など、「いちおう」(笑)フォーサーズ陣営にいるメーカーはどう出るんでしょうか? いい加減、態度を発表しないとそれこそ置いてきぼりにされますよ。あと、ひとり残された老舗・ペンタックス・・・。

僕個人としては、いままで銀塩でキヤノンの EOS を使ってきてそれなりに満足しているのですが、まだ取るに足らないレンズ資産しかないわけで、いまから別のシステムに鞍替えすることも十分あり得るかな、という感じです。

正直言って、こうやって自分なりに考えをまとめてくると、いまのところレンズラインナップの乏しい(しかも高価なものしかない)フォーサーズより、ミノルタ時代からの純正レンズだけでなく、シグマやタムロンのミノルタ向けのもふんだんにあるαシステムの方が魅力的に思えてきます。

これ、いつ具体的な製品が出てくるのかなぁ? 特になにも触れられていませんが。
とにかく大いに期待したいと思います。

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投稿者 Shin : 2005年07月19日 18:06

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このリストは、次のエントリーを参照しています: ソニー、なんと“α”と手を組んでデジタル一眼レフに進出:

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トラックバック時刻: 2006年01月19日 17:40

コメント

ニコン・キヤノンと比べてファンが少ないからか
ミノレンズは中古市場で比較的安く入手できるという利点?が。
Gシリーズとか、トップクラスのものだと普通に=他社並みに高いですが。
ただ、来夏発表のソニー/コニミノのデジ一眼が人気になると
中古レンズの相場も上がったりしそうですね。
今のうちに仕入れておいて来年ヤフオクするとか? ←危険な賭

投稿者 ミノ好き : 2005年07月19日 23:29

一眼レフデジカメ欲しい・・・(T-T)
親に買わせようかな(笑)
しかし、レンズのこととか何も知りません・・・。
今、暗いところを暗いなりに暗く撮れるカメラが欲しいです。
って、普通は撮れるんでしょうね~。
勝手にISOを上げてるうちのCOOLPIX3100が悪いのよね(^^;;
朝から、物欲が~!!!
そうそう、本名知られてしまったのですね(爆)どこで?

投稿者 samuppe : 2005年07月20日 07:03

このニュースを聞いた時「まぢかぁぁぁ?!」の一言しか・・・。
ミノルタ派でアンチソニー派の俺は、一体どうすればいいんだー?!
いやまあ、α-7Dには、ソニー製CCD使ってるから、
どうすればも、こうすればも、ないんですが(笑)

投稿者 arb-morima : 2005年07月20日 09:01

ところでペンタプリズム部分に輝くブランドネームは「SONY KONICA MINOLTA」になるんでしょうか。
長過ぎる(笑)

投稿者 r. from compose-R.net : 2005年07月21日 12:20

はじめまして。
TBありがとうございます。
ソニーとKミノルタの共同開発。これでDSLRの世界も面白くなりそうです。
松下とソニーがDSLRの場でキヤノンとどのような戦いを見せてくれるか楽しみです。
20年来のミノルタユーザーですが、率直Kミノルタは撤退という文字が随分前からちらついていたので、当分は大丈夫だなとホッとした気分です。

投稿者 alpha7d : 2005年07月23日 17:34

松下+オリンパス陣営のオープン規格も、あまり浸透しなさそうですね。
私は詳しくしらないのですが、
確かにKISS DNを持っているので、
レンジが狭いなあ~(とくにハイライトの階調)と思っていますが、
フォーサーズは今のところ、規格の優位性があるのかもしれませんが、画像エンジンがブラッシュUPされていけば、変わらなくなってしまうのでは・・?と思って。Kiss DNをサブ機にしました。
どうなんでしょうかね・・・

投稿者 katsu : 2006年01月21日 16:59

現在 DSC-F717 を使用していますが最近ディスプレイの調子がおかしくなって(セピア色になった)、F-828 への買い換えも考えている時だったので真剣に読ませてもらいました。「α」の発表楽しみです。

投稿者 himazii : 2006年04月21日 12:51

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