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2005年03月06日
B・A・R ホンダが早速“禁じ手”を使った(笑)
『まったくいいところがなかった B・A・R ホンダ(F1第1戦 オーストラリアGP結果)』のエントリを書いたあと、blog 巡りをしていたら「B・A・R ホンダの2台はフィニッシュしていない(DNF)」という記述を見つけました。
僕自身は中継放送中そのことを聞き逃したのですが、未確認ながらその情報を載せました。
その後コメントを書いてくださった compose-R.net さんの『うーむ・・・なF1開幕戦』というエントリを拝見したところ、実際に2台は最終周回でピットインし、“チェッカーフラッグを受けなかった”ということです。
なぜ、こんなことをしたかというと、そのエントリにもあるように「レース周回数の半分以上をこなしリタイヤしたクルマは次のレースでのエンジン変更が可能」という規定があるからです。
しかし、このことはグランプリ開催前から、“抜け穴”として問題視されていたことでした。
この“戦略”はさきほど掲載されたホンダサイトのレポートでも正式に確認できました。
■ジェフ・ウィリス B・A・R Hondaテクニカルディレクター
「(前略)我々はポイント圏外のポジションだったこともあり、最後のラップはペナルティなしで次のマレーシアGPに向けてエンジンを交換できるよう、2台ともピットインさせ、レースを終えることにした。次戦はとても気温が高いレースになるので、我々には有利になるだろう。」
この件については、すでに2月の時点で『F1 Racing』誌3月号によって「レギュレーション変更によって1基のエンジンで2レースを走ることが義務づけられたわけだが、規定の抜け穴を利用して、次のレースで新しいエンジンを使用するためにファイナルラップで故意に車を止めるドライバーが現れる可能性がある」と指摘されていたのですが、FIAのレース・ディレクターであり、安全委員であるチャーリー・ホワイティングは同誌に対して
チームがこの抜け穴を利用してアドバンテージを得ようとすることはないと信じていると語り、1戦目を走り切れなかったものに10グリッド降格のペナルティを科すのは厳しすぎると語った。
ということですが、まさに前のエントリで僕がチカさんのコメントへの返事の中で「どんな小さな抜け穴でも、見つけたら使えるものは使いますよ、F1チームは(爆)。」と書いたのが現実のものとなってしまい、はからずも一戦目にして彼の“甘い”考えは打ち砕かれてしまったわけです。
ライブドアがニッポン放送株を買う際、時間外取引という合法手段を使ったにもかかわらず世間からたたかれているのを思い起こしたりもしますが、F1の世界は株取引の世界以上に、“違法でないなら何でもあり”“グレーゾーンならやってみる”という世界です(笑)。
で、他チームや FIA から文句が出たらはじめて引っ込める、と(爆)。
ホワイティング氏って確かセナがまだ存命中にすでにこの職に就かれていた気がするのですが、百戦錬磨の彼がこんなF1界の常識がわからなかったわけはないでしょう。「できるけど、やらないでくれ〜」という彼なりのお願いだったのかもしれません。
それよりなにより、なんたって情けないのは、わずか一戦目にして B・A・R ホンダがこんな“姑息な”手段を使わなければならなかったことです。
だって、ポイント圏内にいれば、みすみすポイントを捨てるようなこんなマネをするわけはないのですから。
でも、compose-R.net さんも書かれていましたが、マレーシアはいいとして、他のチームがフレッシュエンジンを使う第3戦で、B・A・R ホンダはお古のエンジンなワケですよね。そのディスアドバンテージは考えた上でなんでしょうか?
いずれにしても、そこまでしないとやっていけない、同チームの苦境を表しているようで、なんとも情けないやら腹立たしいやら、そんな気分です。
また、諸悪の根源はこんなわけのわからないレギュレーションを考え出した FIA にあると言っても過言ではありません。「1レース1エンジン」がどうみても合理的で公平なやり方ではないでしょうか?
これからもいろいろと問題の起きそうな予選のやり方と言い、今年のレギュレーションにはあらためて疑問を感じざるを得ません。FIA には論語の「過ちて改めざる、これを過ちという」という言葉を慎んでお贈りしたいと思います。
投稿者 Shin : 2005年03月06日 19:19
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コメント
トラックバック&コメントありがとうございます。
今年のBAR見てると、昨年のトヨタの姿とダブってしまうのは私だけ? 出遅れているとは思っていても、内心ここまで下位に沈むとは思ってもみなかったでしょう。 レッドブルがあんなクルマで(失礼)ダブル入賞しているのに...
夏場までに巻き返しができるかなぁ?
投稿者 ダブリン市民 : 2005年03月06日 21:12
あれれ、こちらもまたエントリを書いてそちらにトラックバックを送ったんですが、反映されていないみたいです。時間がかかるのかな。
ひょっとしたら二つトラックバックが入ってしまうかもしれません。すみません・・・。
おそらくマレーシアまでの二週間のうちになにか動きがあるでしょうね。いやあってほしいと願います。でないとミナルディあたりは入賞しないかぎり全レースで自主リタイヤをやりかねない・・・。そうしたら毎回エンジン換えられますからね。
投稿者 compose-R.net : 2005年03月07日 05:42
TBと追記でのご紹介ありがとうございます。
F1はモータースポーツの最高峰なわけで、観客を楽しませるエンターテイメントの面でも最上のものであってほしいと思うのです。
投稿者 VINCO : 2005年03月07日 10:38
せっかく教えてもらったのにお返事遅くてすいません。
リンク先のcompose-R.netさんの記事をじーっくり読ませてもらいました。
すっげー勉強になりました。
と、いうか次に新エンジンを使うと結局もう1レース使わないとだめなんですねー
あくまで2レース1エンジンってことですか。
何だか始まったばかりですけど、新ルール早速物議を醸し出してますね。
投稿者 チカ : 2005年03月09日 00:07
皆さま、コメントどうもありがとうございます。
この事件は結構反響を呼んでいるようで、このエントリにもアクセス多いです(^^)
◆ダブリン市民さん
ジャガーってそんなに活躍してましたっけ? 心機一転がんばってるのかもしれませんね。
まあ今回は予選もメチャクチャだったし、B・A・R ホンダに限らず各チームの実力を公平に測るのは難しかったかもしれません。実際、バトンは6番目だったかのタイムをレース中にたたき出していますし。
・・・と、できるだけ B・A・R ホンダにいい話をかき集めているところです(笑)。
◆ compose-R.net さん
なんとかこのレギュレーションだけでも改訂してもらいたいですよね。ホント、ある意味 B・A・R ホンダが“風穴”を開けちゃったわけで、ミナルディに限らず、ポイント取れないクルマは全車自主リタイアになりかねませんよね(爆)。
毎レース、チェッカーは8台だけ・・・なんて(^^;;
◆ VINCO さん
まさにおっしゃるとおりで、できうる限りの力を尽くしてチェッカーまで持っていくという大原則がこれでは崩れてしまいますよね。
エンターテイメントという点では、アメリカンモータースポーツに見習うべきところ大です。
◆チカさん
そうそう、本文でも書いたけど、3戦目は古いエンジンなワケで・・・。そう考えていくとバカバカしいと思うけど、それでも高温のマレーシアで少しでも有利な条件で、って考えたわけでしょう。
なりふり構ってられないほどなわけですよね、B・A・R ホンダは。
投稿者 Shin : 2005年03月09日 18:54
こんばんは! 初コメント、失礼致します〜。
いつもいつも、的確なエントリに「すごい!!!」と思っていた私です。LingさんのblogのShinさんのコメントに感動し、思わずこちらにコメントさせていただきました。
それは、このくだりです!
>なにより問題なのは「スポーツマンシップにもとる”ってことです。
B・A・R ホンダには、14位だろうとなんだろうと、がんばった佐藤琢磨がチェッカーを受けるのを心待ちにし、「おつかれさま」という拍手を送ろうとしていたファンの気持ちを踏みにじった、っていうことを猛省してもらいたいです。
最後までやり遂げる気がないなら、モータースポーツから撤退してほしいです。本田宗一郎が生きていたら、怒鳴りつけていると思いますよ。
・・・夜中にあちこちチェックしていたらこのコメントにめぐり逢い、酔った勢いで(飲んでたのか!)泣きそうになりました(笑)。そうなんです、私が言いたかったのはこういうことだったんです!!!・・・とか思って(笑)。
BARが禁じ手に出なければいけなかったくらいピンチだったのは重々存じ上げてますが(苦笑)、それでも、守ってほしい一線ってありますよね。そしてそこが、いちばん大切な部分だったりするんですよね。
長くなってすみません!!! これからも宜しくお願い致します。
投稿者 Agatha : 2005年03月10日 00:54
コメントしにきました。
波紋を呼んだジェンソンの発言以来(笑)、久々に熱く語りたい問題です、これは。
>でも、compose-R.net さんも書かれていましたが、マレーシアはいいとして、他のチームがフレッシュエンジンを使う第3戦で、B・A・R ホンダはお古のエンジンなワケですよね。そのディスアドバンテージは考えた上でなんでしょうか?
これについては私も不思議だなぁと思いましたが、やはり砂っぽいバーレーンも大切だけど、熱が恐いマレーシアも捨てるわけにはいかないから…ということなんでしょうか。
それにどこか(どこだ?)の海外サイトで見たんですが、フェラーリのニューマシンが投入される前(スペインだかモナコだか)、つまりフェラーリの戦闘力が上がる前にBARはある程度のポイントをとって、フェラーリに差を付けたい、という思いがあるんじゃないか?とありました。
BARがフェラーリの旧型マシンに勝る力があるとは思えませんが、やっぱりレギュレーション混乱の中で先手必勝がキーの今年は、早いうちにポイントをとった方がいいのかなぁと思います。
そんなわけでルノーは恐いですよね。
個人的にはフィジケラ優勝でうれしいんですが(笑)
すいません、まとまりのないコメントになっちゃいましたが、個人的にはFIAにやっぱりルール変更なり対策してほしいです…。
投稿者 Ling : 2005年03月10日 11:20
いやぁ、久しぶりにコメントの返事を。エントリも書いてなかったし。ちょっと一段落(^^)
◆Agatha さん
初コメントありがとうございます!
すぐにもお返事したかったんですが、バタバタしてしまいました(言い訳(^^;;;;)。
「的確」なんて恐れ入ります。やたら長いエントリばかりですが、読んでいただいてうれしいです。
僕は飲めないのですが、深夜は気分がハイになることもあるらしく、ああいう過激なコメントをしてしまいました。
理屈では理解できても、やはり腹が立つんですよね、今回のことは。
スポーツマンシップって考えるとやはり看過できないことなんですよね。
こちらこそ今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
◆ Ling さん
メールにもマトモに返事をせず、コメントも遅くなり・・・。
僕も、まだ言い足りないことがあるので、なんとかマレーシアの前にまとめてみたいと思っているのですが。
なにかこのルールの抜け道を規制することが考えられているようですが、そうなるとまた(今度は本当に)トラブルでリタイアしない限り、フレッシュと2レース目が他チームとは交互になってしまったりして(^^;;
まあ、おっしゃるように、なりふり構っていられないところにいきなり追いつめられた、ってことなんですよね。
とにかくもう選択しちゃった道ですから、なんとかマレーシアでは一矢報いてほしいですね。
投稿者 Shin : 2005年03月16日 18:48
