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2005年01月22日
NHK 特報首都圏「〝ブログ〟 ブームでネットが変わる」
#佐々木俊尚さん、まさかここ見てないですよね?(笑)(2005/5/31 追記あり)
NHK の特報首都圏という番組で「〝ブログ〟 ブームでネットが変わる」という内容が取り上げられるというので、blog を持っている者として興味があったので見てみました(21日土曜日19:30〜)。同番組のサイトによると、
今、手早く簡単に作成できる〝ブログ〟 と呼ばれるホームページ が人気を集め、有名スポーツ選手、ミュージシャン、一般市民まで 自分のブログを持つ人は、2百万人に上ると言われている。その上、 『トラックバック』という機能を使えば自分と他人のページを相互 に強制的につなげることができ、ボランティアの募集や広告宣伝 など様々な用途に活用する人たちも出始めている。番組では、 インターネットの世界を大きく変えようとしている〝ブログ〟 を めぐる最新の動きを追う。
ということで、特にトラックバックの仕組みを割と丁寧に説明していました。
NHKの特報首都圏でブログの普及を報道
とはいえ、すでに実際に blog を運営している身からすると正直言って物足りない内容でした。まあ、インターネットすらよくわからない人も相手にしなければならないのかもしれず、そういう意味では仕方ないかもしれません。いかにも NHK 的ではあります。
僕がとても関心を持ったのが、実例として紹介された村山らむねさんのケースです。番組中では青山直美という本名で紹介されていたのですが、有名人なのですぐわかりました。
ところが、見た瞬間僕も「この紹介の仕方は“ヤバイ”んじゃないか」と思ったんですが、案の定、例の2ちゃんねる実況サイト(livenhk / NHK総合を常に実況し続けるスレ 11979など)ではかなり過激な反応が起きていたようです。
彼女の blog で、女性を主な対象とするシルヴィアという映画の紹介をするという話が持ち上がったんだそうです。
その映画の配給会社との打合せから、それをもとに彼女のブログを核にいくつかの女性のブログで同時に紹介を行う“打合せ”のシーンが結構時間を割いて紹介されていました。
なにが“過激な反応”の理由かというと、
1)お金をもらって宣伝しているのか、と誤解されたこと
2)「映画に批判的なことを書く」ということを含めて、複数のサイトであらかじめ打合せをしていること
だろうと思います。
1)について、誤解だと言うのは、彼女自身が「いっさいお金はもらっていない」と反論されているからです。
番組中、映画の感想を対価を得て書いているという取り上げられ方をされていましたが、映画「シルヴィア」については、金銭としての報酬はいただいておりません。
僕は blog でお金を稼ぐことについては必ずしも問題だとは思いません。もちろん記事の内容はいわゆる“提灯記事”ではいけないのは言うまでもありません。アフィリエイトもそうですが、すでに個人サイトでなにがしかの金銭の授受が発生するのは自然な流れとなっており、これを否定することはできません。
自分が主体的に書いた記事に関して対価(この場合はあえて“金銭”という意味での)を払うという人(会社)がいるのなら、それはなんら問題のないことでしょう。
逆に、そういう意味も含めて問題なのは「2)」の方です。
複数のサイトで「私は批判的な役割を書く」というようなことも含めて、“口裏を合わせる”ようなことをしていたというのがレポートの内容でした。ゲストの方もやんわりですが「やらせのようなやり方には批判もある」と苦言を呈していましたが、これでは blog を読む際にたぶん皆が不文律のように「これは個人が主体的に書いたものだから意義がある」と考えている大前提が覆されてしまうような気がします。そこがいままでのマスコミとは違う、という blog の良さなわけですから。
今回のケースでも、もしその複数のサイトの筆者が本当に全員この映画に好意的な評価ならそれはそれでいいわけですし、逆に全員批判的なことだってあり得るわけです。それがあらかじめ裏で“役目”まで話し合われているんでしたら、今後もこれらのサイトを信用して読むことはできないでしょう。
ある意味、そこに落とし穴があるのかもしれないとも思います。先に書いたようにすでに個人サイトがお金を稼ぐのが当たり前になっているように、企業からお金をもらって提灯記事を書いている blog もあるのかもしれないですから。
ただそれだって、これも blog の良さだと思いますが、ほかの多くのサイトでさまざまな評価が出る中で単なる“提灯記事”は駆逐されていくのだろう、と楽観的に思っていますが。
もしかしたら、今回の場合も、もともとその映画をすでに見て批判的だった人がいて、「じゃあ、わたしはそういう観点から記事を書く」という話になっただけかもしれません。あるいはそういう“打合せ”に過ぎなかったんではないか、とある意味好意的に解釈したいのですが。
テレビというものは映像の威力もあってより強力に集約された形で見る者に情報が届きがちです。もとよりこのうち合わせ風景のほんの一部しか映していないのにもかかわらず、それだけで判断せざるを得ない怖さみたいなものも感じます。
発言の一部を取り上げられて誤解されるケースって言うのはそんなに少なくないことですよね。中にはまったく逆の意味に解釈されて報道されて問題になったこともありました。
そのあたりの“事情・実情”について、ご本人(たち)からもお話を伺いたいところです。
特報首都圏についての意見と反省点:ワーキングマザースタイル[wmstyle.jp]
それと、この“一緒に打ち合わせして書いたブログ”はきちんと明かすべきですね。リンクやトラックバックをたどっていけばわかるのかもしれませんが、この人のページからだとよくわかりません。
なにが書いているかわからないと評価のしようがないでしょう。
あと、些末なことではありますが問題だ、というかやらない方がよかったのでは、と僕が感じたのは、彼女の個人サイトで、
とくに、映画の感想を書いたことが、やらせのようだということで、チャネラーの方々がものすごく反応なさって。こういうのを実際に肌で感じると、凹むのとともに、やっぱり2ちゃんねらーってすごいなぁと、思います。正直で、鋭くて、闊達で、迅速で。
と書かれていたことですね。
これはまさに個人のサイトでの素直な感想なのだと思いますが、2ちゃんねらーにわざわざ自ら火に油を注いでいるような・・・(^_^;;
まあ、こういうやる気満々の方に共通な印象があるのですが、打たれ強いというかへこたれないと言うか、そんな方なのかもしれませんね。Livedoor の堀江社長も好んで過激な発言をされる方ですけど、そんな印象を受けました。
HepCat Dev and Test: NHKの「特報首都圏」とブログの信頼性
これを読ませていただいて、まとめにかえていま思っていることを書きます(ほぼそのエントリへのコメントの転記です)。
blog ではないのですが、最近雑誌を読んでいると、あきらかに内容や誌面のデザインから受ける印象は「記事」なのに(筆者もその雑誌にもともとよく書いている人だったりする)、最後の最後に小さく「提供:なになに株式会社」って書いてあるのがありますよね。いわゆる広告記事というものです。
そういうのを見ると、どんなにその記事が有用だと思っていても(<読んでいる間)それを見た瞬間「なんだ〜、広告か〜」と思ってしまうのです。その記事の信頼性が半減、いや激減したりします。
しかし一方で、その記事が有用・有益だと判断した自分は果たして正しかったんだろうか? そのとき有用だと思ったのは間違いないんじゃないか、とも、広告記事だとしてもその中身がよければいいのではないか、とも思うわけです。
でもこの場合はちゃんと広告だよと明記しているわけで、まだマシです。そういう風に自分で判断できるわけですから。
今回の blog の問題の場合、そこが曖昧になってしまった、誤解を受けるようなレポートになっていた(その責任は大きく NHK にあるわけですが)というところが一番の問題だったのでしょう。
上記エントリでおっしゃっているとおり、少なくとも日本では、blog というのは単なる Web 日記(の高機能版のようなもの)だったわけですが、いつの頃からか「blog で小金を(人によっては大金を稼いでいるみたいですが)稼げるんだ」ということがわかり、“プチメディア”化しつつあるのだろうと思います。
そして、果たして旧来のマスメディアとの棲み分けは?、個人が主体的に書いているからこその良さはどこへ?、というあり方が問われはじめているのではないでしょうか。
そんなことを考えさせられる出来事でした。
CNET Japanというニュースサイトがあって、ここはこの手の大手のサイトには珍しく、トラックバックができる(要は blog で作られている)ので重宝しています。
さきほど気がついたんですが、『ブログで衝突するビジネスとフェアネスのゆくえ - CNET Japan』というエントリ(4月26日付)でジャーナリストの佐々木俊尚氏がこの話題を取り上げています。
この中で
批判の論点は2つあった。まず第1に、青山さんたちが映画会社から金をもらってブログを書いていたということ。そして第2に、ブログを書く前にメンバーであらかじめエントリーの内容について打ち合わせをしていたということ。
って書かれていて、僕がこのエントリで最初の方に挙げた論点とまったく同じ。
まあ、誰が見ても同じようにこの2点を論点として感じたということかもしれませんが、なにかここを見て書いた、ような気がするのは自意識過剰ですか、そうですか(笑
いや実際、この佐々木氏のエントリの中で紹介されている
このあたりは彼女が1月23日に書いた「特報首都圏についての意見と反省点」というエントリーにきわめて詳しく、かつ誠実に書かれている。
という青山らむねさんのエントリに、僕のこのエントリ(論点のまとめ)がさらに紹介されているわけで(^^;;
それはともかく、この記事はそこそこ示唆に富むとは言えるのですが、なんだか『』や「」で囲んだ他人のコメントなどが多くて、肝心のご自身の意見がサラッと流してあるような印象を受け、いまひとつインパクトに欠けるような気がします。いつもの彼の記事にくらべてですが。
というのも僕は Hotwired Japan の『佐々木俊尚の「ITジャーナル」』が結構好きで、佐々木氏の冷静な語り口に感心することも多かったからです。ってことで、そういう人が同じような観点で書いているという意味ではうれしかったんですけど(笑)。
ぶっちゃけ、らむねさんのこの“事件”が旬だった頃、いろいろな blog で読んだ市井の人の意見の方が鋭かったような気がするな。
投稿者 Shin : 2005年01月22日 14:03
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NHK特報首都圏で「ブログ」がテーマに。 [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年01月22日 17:31
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トラックバック時刻: 2005年01月22日 17:39
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トラックバック時刻: 2005年01月22日 19:03
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どちらもビジネス関連の真面目な番組です
そして共通する問題点を知りました
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今回は本当にたくさんのご意見をありがとうござい... [続きを読む]
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7:55〜特集だってさ〜。
NHK、blogの特集最近やらなかったっけ?
金曜日あたりにやってたような。
とりあえず見てみよう。 [続きを読む]
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コメント
ぼけ〜っと、この番組見てました。
寝ながら見てたのですが、女性は有名な方だったのですね。
オフ会してる水彩画(?)おじさんの方が気になってました。
しかし、ヤラセはちょっとなって思いますね。
映画の評論なんて気にしないのですが、他の商品もそういうことあるんだろうなって思います。
普通にアフィリエイト稼ぎのやつの紹介もそうですが・・・。
今、MP3メモリプレーヤのレビュー読みまくってたりしたんですが、似たようなものでしょうかね。
欲しければ買っとけって自分に言い聞かせようとか思いながらも決心付かなくて情報漁ってました(笑)
CSと一緒に電気屋見に行こうかな〜。
って、話変わってしまいました。
投稿者 samuppe : 2005年01月22日 20:47
こんにちは。
この記事からうちの「日経プラス1に出ました。」という記事にTBいただいてますが、もしかして別の記事にTBしたかったりとか…?
投稿者 あべっち : 2005年01月25日 23:48
◆samuppe さん
今回は「ヤラセではなかった」というご本人のコメントが出ていますし、詳しい状況報告を見ると信用していいと僕は思っています。
ただ、そういうことがもうあるのかもしれない、と考えさせてくれたということではこの番組も価値があったと言えるでしょう。
製品レビューが提灯記事かどうかは難しいところですが、こればっかりは個々の記事や、そのサイトのそれまでの評価に委ねるしかないかなぁ。
いみじくも2ちゃんねるの主宰者(管理人?)ひろゆき氏の言葉に「ウソをウソと見抜けない人は(インターネット・掲示板を使うことは)難しい」という名言があるんですけど、その通りかも知れませんね。
投稿者 Shin : 2005年01月26日 18:53
◆あべっちさん
いえ、間違いじゃないですよ。ブログのことに触れられていたから。
もし問題あると思われるなら削除していただいても構わないです。
僕自身はこの話題と関係あると思ったんですが・・・。
それと、僕が以前から参加していた blog_ML があなたの主宰だっていうことに、いまさっき気がつきました(^^)
もともとこの ML で番組の紹介がされたのも、この番組を見るきっかけだったと思うので(あまりにいろいろあってワケがわからないところが・・・)、感謝しています。
これからもよろしくお願い申し上げます。
投稿者 Shin : 2005年01月26日 18:58
Shinさん
間違ってたらお知らせしなきゃ〜と思っただけなので、削除する気は最初からなかったですよ。
MLを主宰…最近、あべっち@管理人と名乗っていないのであまり知られていないかも。
今後ともよろしくお願いします。
投稿者 あべっち : 2005年01月26日 19:37

